先月、アメリカの下院議員(しかも共和党の議員)が、
「AIが医師に代わって処方箋を投与し、ウェアラブルを普及させる法案を提出した」
という報道がありました。
ウェアラブル、というのは、体や体内に直接装着する機器のことです。
提出された法案 HR193 は、正式には、「イノベーションと安全技術の維持に関する法律」
という名称の法案です。
ここに以下のようにあります。
法案 HR193 より
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2027年1月1日までに、保健福祉長官は、既存の通信メカニズムを使用して、
持続血糖値モニターなどの遠隔モニタリングデバイスに対する
社会保障法第18編B部の支払い要件に関するガイダンスを発行するものとする。
(1)継続的な人工知能コンポーネントを使用する。
(2)個人の管理および治療の目的で医療提供者に情報を送信する。
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ここまでです。
「永続的に働く、体に装着した健康調査装置(ウェアラブルデバイス)
から健康データを医療提供者に送る」
ということですね。
そして、その情報を医師ではなく、「 AI が診断する」と。
報道では、
> これらの法案が最終的に承認されれば、
> 人工知能(AI)アルゴリズムが医師となり
> 医師の代わりに薬や医薬品を処方することになる。
とありました。
「こんなのディストピア世界で描かれた光景そのものじゃないかよ」
と苦笑しましたが、共和党主導の今のアメリカ議会でなら、
この法案が可決される可能性は高そうです。
別の日には、アリゾナ州の下院議員が、
AIによる処方箋の発行を許可することを規定する法案を提出しました。
報道には以下のようにあります。
> 法案には、「連邦食品・医薬品・化粧品法を改正し、関係州により認可され、
> 食品医薬品局により承認、認可、または許可された場合、
> 人工知能と機械学習技術が薬剤を処方する資格のある医師として
> 認められることを明確にし…」とある。
こういうことが完全に達成されたならば、
薬剤師などは不要となっていき、あるいは「医師さえも必要なくなる」
ということになります。
もちろん、さまざまな医療的費用は軽減するかもしれないですが、
「すべての個人の健康情報データが AI に把握される」
ことにもなります。
陰謀論のような響きですけれど、実際に複数の法案が提出されている以上、
もはや陰謀論的でさえありません。
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