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グーグル日本法人の退職勧奨を違法として従業員らが提訴/【新シリーズ】ドナルド・トランプ氏は何をしようとしているのか?(その3) 辻野晃一郎のアタマの中【Vol.94】

グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』  ~時代の本質を知る力を身につけよう~【Vol.94】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【今週号の目次】 1. 気になったニュースから  ◆ グーグル日本法人の退職勧奨を違法として従業員らが提訴 2. 今週のメインコラム  ◆ 【新シリーズ】ドナルド・トランプ氏は何をしようとしているのか?(その3) 3. 読者の質問に答えます! 4. スタッフ“イギー”のつぶやき ───────────── 2. 今週のメインコラム ───────────── ◆ 【新シリーズ】ドナルド・トランプ氏は何をしようとしているのか?(その3) 現地時間2月7日、日本時間8日未明に、石破首相がトランプ大統領に会うことが決まったようです。石破首相にしてみれば、「安倍昭恵さんや孫正義さんは会っているのに、石破さんはまだ会っていない」等と指摘する国内の声を気にして一刻も早く会いたい、あわよくば自分に対して不人気な国内世論の風向きを少しでも変えたい、といったところなのでしょう。しかし、トランプ大統領にしてみれば、ロケットスタートして多忙を極める中、何も今急いで日本の首相に会うモチベーションはほとんどないと思います。 国民に不人気で党内基盤も弱く、「楽しい日本」などと間の抜けたことを楽しくなさそうな顔つきで宣言し、そのくせ具体的な国家像は何も示せず、有言不実行どころか「公約を守る必要はない」などと国会で公言し、就任以来これといった実績も皆無な石破首相に比べて、トランプ大統領は選挙期間中に公言したことを片っ端から爆速で有言実行し始めており、一部ではその成果も既に見えてきています。 関税発動の件や不法移民の強制送還の件など、アジェンダはてんこ盛りですが、今回はその中からWHO(World Health Organization、世界保健機関)脱退宣言について取り上げてみたいと思います。 そもそも、WHOを始めとした国際機関とは一体何でしょうか?例えば、国際連合は、第二次世界大戦の勃発を防げなかった国際連盟の反省を踏まえ、国際平和と安全の維持、経済・社会・文化などに関する国際協力の実現を目的として設立されました。しかしながら、第二次世界大戦後も、世界では各地で戦争や紛争が繰り返されてきており、今もウクライナやガザでの戦争が続いています(ガザでは一時停戦中)。すなわち、国際連合は、結局拒否権を持つ大国のエゴを前にして、国際平和と安全の維持という本来の役割をまったく果たせていません。 では、WHOはどうでしょうか?人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された国際機関ですが、直近の新型コロナ禍を振り返っても、ウイルス感染症を制御するために本当に役立ったといえるでしょうか。ワクチンの推進母体でもありましたが、今やそのワクチンには効果と安全性に関して大きな疑問符が付いています。過去においては、WHO最大の功績と言われる天然痘の撲滅など、確かに人類の役に立ったことも否定はできません。しかし、それから長い時間が経つうちに実体が変質してきていることも事実で、現在のテドロス事務局長は中国政府と癒着していて、新型コロナ禍の初動においては中国を擁護する姿勢や発言が感染拡大を招いたと痛烈に批判されました。 WHO脱退宣言にあたり、その目的(理由)について、大統領令の中では以下のように明確に説明されています。なお、--

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  • フェイクやノイズが渦巻くこの時代。何を信じ、どう行動するかが、人生を大きく左右します。 ソニーで数々のヒット商品を手がけ、Google日本法人社長として同社を日本に根付かせる。そして50代で起業。 現場から経営、国内外のテック最前線までを熟知する筆者が、政治・経済・テクノロジー・人生哲学を縦横無尽に語り、「ぶれない思考軸」と「変化を楽しむ視点」を、毎週あなたに届けます。
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