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『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』
~時代の本質を知る力を身につけよう~【Vol.91】
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【今週号の目次】
1. 気になったニュースから
◆ 米ラスベガスのCES2025から
2. 今週のメインコラム
◆ ドナルド・トランプ氏の米大統領再登板前夜にあたって
3. 読者の質問に答えます!
4. スタッフ“イギー”のつぶやき
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1. 気になったニュースから
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◆ 米ラスベガスのCES2025から
ソニー在職中、毎年年明け早々に米ラスベガスで開催されるCES(Consumer Electronics Show)に出展者として参加する必要があり、年末年始の休暇はいつも落ち着きませんでした。今回は、先日開催された今年のCESの中から気になった話題を二つ紹介します。
■ ソニーホンダモビリティの「AFEELA」
まず一つ目は、前号でも少し触れた件で、ソニーホンダモビリティの「AFEELA 」と名付けられたEVについてです。AFEELAの原型は、「Vision-S 」という名前で2020年のCESでソニーから初めてお披露目されました。このプロトタイプの製作にあたっては、欧州の大手車体メーカーである マグナ・シュタイヤー が協力しています。
その後、ソニーはホンダと合弁会社を作り、このEVの商品化に取り組んできましたが、このたび、最初の発表から実に5年もの歳月を経て、ようやく初代モデル「AFEELA 1」の予約販売を米カリフォルニア州で開始したとの発表が行われました。
AFEELAのコンセプトやスペックに興味がある方は以下のソニーホンダモビリティのサイトをご覧ください。
https://www.shm-afeela.com/ja/
ソニーのEVについては、提灯記事が氾濫する中、OBとしての立場から激励の意味も込め、一貫して辛口のコメントを続けてきましたが、正直、「買う人がいるのかな?」というのが、この発表を受けてのあらためての感想です。確かに、商品化に5年もかけただけの力作で、デザインは平凡ながらも全体的にとても良くできていると感心します。でも印象としてはそれだけです。
EVを含めた自動車業界を取り巻く環境はこの5年間だけ見ても激変しています。EV市場も踊り場を迎えています。そのような中、--
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