動乱の2025年を展望
2024年は国内外で波乱の1年でしたが、2025年はさらに大きな動きが予想される「動乱の1年」になりそうです。その主たる要素は米国トランプ大統領の動きが読みにくいことです。米国第一の孤立主義と力による経済戦争の展開が米国のみならず、周辺国にも大きな波乱をもたらします。「トランプ爆弾」を中心に新年の世界経済を読んでみたいと思います。
「関税は脅しでは済まない」
トランプ次期大統領はすでに貿易面で米国が輸入する品目すべてに最低10%の関税を課すといい、さらにメキシコ、カナダに対しては「麻薬と犯罪の流入」を止めなければ25%の関税を課すと脅しています。中国にも麻薬原料の対米輸出から10%の追加関税を乗せるとしています。
これが早ければ1月20日の就任式早々に実行される可能性があります。メキシコ、カナダに対してはすでに首脳会談の場で、両国が犯罪、麻薬の持ち込みを停止すればこの関税は取りやめるとし、メキシコ、カナダ両国は対応するとしています。しかし、麻薬の流入や犯罪者の流入は、止められるのであれば、これまでに止められたはずです。法の手をかいくぐって流入するこれらを止めることは容易でありません。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)