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ビジ選☆リーダーズ Vol.1075『50代がうまくいく人の戦略書』(藤井孝一)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■定年後は50代の過ごし方で決まる 50代は悩ましい年代だ。仕事では定年が見えてきて、自分が会社 でどこまで行けるかもわかってしまう。たいていは右肩上がりだっ たキャリアや給与はピークに達し、下降線を描きはじめる。 プライベートでは、子育てが終わり、親の介護や相続の問題を考え る時期に突入する。身内や知人の不幸に直面して、人生の儚さを感 じる機会も増える。人生のステージが変わるのだ。 これに伴って悩みも深くなる。仕事に対するモチベーションを維持 するのは難しいし、お金の不安や子供や親など家族の問題など、悩 みは様々だが、どれも切実なところが共通している。 ★ このような悩める世代に向けて生き方を指南する本も溢れている。 だが、この手の本の多くは、出世欲や物欲、頑張ること、人付き合 いなど「捨てること」を強調する論調が目立つ。 何かを手放して身軽になるのはいいが、早すぎる終活を提案されて いるようで腹が立つ。寂しい気持ちにもなる。今の50代や60代 は元気だから、まだまだ挑戦し続けたいと思うはずだ。 とはいえ、20代や30代の若者たちと真っ向勝負するのは無謀だ。 50代になれば、体力や気力はそれなりに衰える。力任せの現状突 破には無理がある。 代わりに、これまで培ってきた知識、経験、スキルがある。これら を使ってうまくシフトチェンジできれば、まだまだ戦えるし、輝け る。自分のこれまでを過小評価すべきではない。 ★ もちろん、50代の未来を楽観視するのも必要以上に悲観するのも 不適切だ。リアルな現実を踏まえつつ、第二の人生を充実させるた めに戦略的にシフトチェンジするべきだ。 考えるべきことは、人間関係、働き方、遊び方、学び方、お金や健 康、家族のことなど多岐に渡る。これらのテーマについて、それぞ れ戦略を考えるべきだ。 一度しかない人生、しかも今は人生100年時代だ。楽しまなけれ ば損だ。今から日常に小さな変化を起こすことで、人生の後半戦の 充実度は飛躍的に高まるはずだ。 ★ 40代と50代は、中年とひとまとめにされる。そのせいで、地続き で捉えている人が多い。だが、現実には50代にはライフステージ の大きな変化や加齢からくる心身の衰えを自覚しやすい。 体力、気力が落ち、リカバリーに時間がかかる。記憶力も衰え、本 や映画のタイトルが出てこないことも増える。スピードや集中力も 落ちてくる。モチベーションも落ちて何事にも慎重になる。 かといって何もかも諦めて防戦一方になるのは間違いだ。確かに、 年齢に伴う肉体的、精神的な衰えはある。これを否定するべきでは ない。 重要なことは、衰えを自覚した上で、戦い方を変えることだ。50 代には経験に裏打ち打ちされた知識やスキル、人脈などポジティブ な面がある。それを生かせば、ひと花もふた花も咲かせられる。 ★ 50歳で守りに入り、選択肢を狭めるべきではない。体力や気力が 衰えてもできることは多い。今も仕事の第一線にいるはずだから、 会社を使って人脈を作ったり、リスキリングもできる。 定年後に会社に居続けるにしても「仕方なく会社にしがみつく」の と「独立できるが、あえて会社に居続ける」というのとでは、気持 ちの面でも雲泥の差がある。 大事な事は、今から定年退職に向けて準備しておくことだ。そし て、動き出すことだ。10年あればいろいろできる。必要なら、会 社も使えるうちに使い倒せばいい。 忙しさを理由に「そのうちに」「辞めてから」と、漠然と過ごして いると、60歳はあっという間だ。50代の早い段階で計画を立て、 その計画に沿って動き出せば人生は確実に変わるはずだ。

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