しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」Vol.587
07/23/2024
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●人生の分岐点について
みなさんおはようございます!ベイエリアはかなり涼しくなり、ところどころ紅葉っぽ
い色が見られるようになりました。今日はサンフランシスコのゴールデンゲートパー
ク内にある「花の温室」に行ってきました。パラグアイオニバスという、円形の巨大な
葉を水面に浮かしている植物や、巨大なバナナの木や、シダ植物や食虫植物など、
熱帯の見慣れない植物や花を見て癒やされてきました。
さて、前号で今年の5月の末に自分の体に異変が起きていることが健康診断から判
明したことを書きました。そして6月の中旬に再検査したところ、自分はPrediabetic
(糖尿病予備軍)になっているということが分かりました。糖尿病予備軍になると70
%が10年以内に糖尿病に進行するという、かなり人生にリスクが増えた状態になり
ます。糖尿病はよく聞くようで実際にはどんな症状なのかピンとこない人も多いかと
思います。がんや心臓病は分かりやすいです。がんは腫瘍ができて転移して大きく
なって…という症状があるし、心臓病も心臓の機能が直接損なわれるので、当然不
具合や重篤な症状が出ることも容易に想像できます。一方で、糖尿病はなんとなく
太っている人がかかっているイメージがあるものの、ではどんな症状があるの?と
いう疑問を持っている人も多いかと思います。糖尿病にもI型とII型があって、I型は
自己免疫疾患の一部ですが、II型はインスリン抵抗性から起きる糖尿病で、確かに
肥満との関連もあります。糖尿病の症状は様々で「これ」といったものがないのが逆
に怖いのです。手足の壊死や失明といった衝撃的なものもあれば、多くが心臓病や
がんを併発してしまうということも頻繁にあります。糖尿病はいわゆる難病をつなげ
てしまうような厄介な側面があります。なので、糖尿病予備軍になってしまったらい
かにしてその70%から逃れるかが重要になります。
そして前回も書きましたが、糖尿病予備軍になっても痛くも痒くもないのが問題で
す。なにも辛くないので、気づかずにそれまで通りの生活習慣を続けてしまったり、
気づいていたとしても対応をおろそかにしてしまいやすいからです。静かに忍び寄る
悪魔のような病気で、気付いた時には病気の沼に引き込まれてしまっているといっ
た状態になりやすいのです。ただ、良いニュースは糖尿病予備軍はまだ正常に戻す
ことが努力次第で可能だということです。糖質を抑えた食事制限と、運動を習慣化
することでインスリン抵抗性を改善することは不可能ではありません。もちろん、本
格的な糖尿病になってしまっても、食事制限と運動でかなり改善することは可能で
す。しかし、予備軍の状態と比較すると、本格的な糖尿病から完全に正常な状態に
戻るのはより難しくなります。そういった意味で、糖尿病予備軍であることは後戻りで
きるかできないかの瀬戸際であり、健康状態の分岐点でわるわけです。
●ネガティブからの脱却の為に
普段から健康には気を使っていると思っていた自分なので、この現実をつきつけら
れて自分は驚きを隠せませんでした。自分の感覚としても体調不良には感じないの
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