2024年09月20日
■ 中長期的な成長期待が高まるラピダス関連
先週10日、オランダの半導体製造装置大手ASMLがJR千歳駅直結のビル内に拠点を開設した。次世代半導体の国産化を目指し、同市内に工場を建設中のラピダスに協力し、ASMLが世界で唯一製造している極端紫外線(EUV)露光装置の導入や保守点検を担うという。
ラピダスは27年中に最先端となる回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体の量産を目指すとしており、そのためにはEUV露光装置とそれを安定的に稼働させるためのサポートが欠かせない。その意味で、今回の拠点開設は国産の2ナノ品製造を実現するための重要なステップとして大いに注目できると思われる。
ラピダスの新工場は昨年9月に着工し、目下は急ピッチで建設が進められている。来年4月には試作ラインを稼働させる計画で、北海道千歳市内には約30の半導体関連企業がオフィスを設ける見通し。それに合わせてオフィスビルやホテル、賃貸マンションなどの建設も活発化しており、このほど千歳市は人口10万人の達成時期を従来想定より2年前倒しして29年とする案をまとめている。
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