2024年09月13日
■ 9月権利確定の高配当銘柄
今回は3月本決算企業で、9月に中間配当の権利が受け取れる高配当銘柄に注目したい。
8月上旬に日本株が急落した後、高配当株の戻りが鈍い。長らく高パフォーマンスが続いていたが、短期志向の海外勢の資金が流出したことなどが響いている。もっとも配当に注目する個人投資家の買い意欲は衰えてはいない。
一般に高配当株は下落局面で底堅いとされる。だが高配当銘柄で構成する「日経平均高配当株50指数」は7月末から8月5日までに日経平均株価と同程度の20%下落となった。その後30日までの上昇率は21%で日経平均(23%)を下回った。この急落局面を買い場とみたのが個人投資家である。
個人投資家の資金は安定的に高配当株に向かっている。QUICK資産運用研究所によると、配当をテーマとする国内株投信は22年5月以降、27カ月連続で流入超過が続いている。週間ベースでは日本株が急落した8月第一週には151億円と3ケ月ぶりの高水準の流入となった。
日本証券業協会が大手証券10社を対象に実施した調査では、NISAの成長投資枠を通じた1〜7月の買い付け額は6.5兆円。単純計算では1年に使える成長投資枠のうち2割程度しか稼働しておらず投資余力は大きいとみることもできる。
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