しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」Vol.585
07/23/2024
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●台風と過ごしました
みなさんおはようございます!配信が遅れてしまっているので日付と内容がチグハ
グで申し訳ありませんが、夏も終わりに近づきある最近、いかがお過ごしでしょう
か?いやいや、日本は残暑や大雨で過ごしにくい日々が続いているよ、という声が
聞こえてきそうです。それはよ〜く分かります!実は、8月の終わりに僕は5年ぶり
に一時帰国していました。前回の帰国が2019年なのでコロナのパンデミックの前
でした。そしてその前が2014年で、日本で僕がトークショーを行った時でした。なの
で、ここ10年で日本にはたったの2回しか帰っていません。しかも2019年の帰国
はたったの1週間だけの緊急だったので、決してのんびりしたものではありませんで
した。今回は2週間弱の帰国でしたが、あくまでもプライベートでの時間を過ごそうと
いう目的でした。日本にいる家族とも久しぶりに時間を過ごすことができて良い帰国
でした。ただ、僕が滞在していた間は台風が西日本に停滞していた時で天気がイマ
イチでした。カラッと乾燥したカリフォルニアからやってくると、台風シーズンの日本
の湿気の多い気候は180度反対のように感じました。
帰国をするといつも椅子やテーブルが低いことに一瞬とまどうのですが、僕の身長
も変化は一切していないので毎度のことのようにすぐに慣れました(笑)。一方で、今
回の帰国で特に感じたのは物価でした。サンフランシスコベイエリアは物価がものす
ごく高い上に今は円安ということもあって、日本で売っているものが色々と安く感じま
した。僕は日本に行くとスーパーで食材を見るのが好きなのですが、サンフランシス
コとはかなりの価格差を感じました。それでも日本もインフレの影響で色々な物や
サービスの価格が高騰しているのはわかりました。にもかかわらず物価が低いよう
な感覚になってしまうのは、いかにサンフランシスコとアメリカが異常かということで
す。確かに、日本滞在中は物価が安く感じられるので助かりますが、それはつまり
自分の生活している国や街が高すぎて生活しにくいということでもあります。ボストン
を脱出することを計画していた時に、僕はサンフランシスコを移住地として敢えて避
けていました。そもそもシアトルに戻ろうと考えていたのですが、カリフォルニアのリ
クルーター(ヘッドハンター)からたまたま声がかかったので、とにかく西海岸に行く
とっかかりという意味も含めてカリフォルニアに移住することを決めたのでした。2年
ほど住んでみて、やはり当時気になっていた物価の高さと生活のしにくさは現実の
ものだと感じています。物価と一部の治安の悪さを除けば、サンフランシスコベイエ
リアは気候も良いし、カルチャーも多様だし、自然も都会も両立していて素敵な所で
す。しかし生活費の高さはNYとハワイに並んで本当に悪名高いです。
帰国してスーパーマーケットを物色しながら、そんなアメリカの都市の住みやすさの
ことを考えていました。結局のところ、パーフェクトな場所などは存在しません。僕の
好きなシアトルだって、冬の天気の悪さは好きではありません。自分は何を妥協で
きるか、何を優先したいかということが自分の拠点を決める決め手になるわけです。
日本はやっぱり美味しいものの種類が豊富であることが何よりの魅力です。これは
渡米してから24年経っても考えが全く変わりません。美味しいものや好きなものを
食べられるのは本当に幸せなことで、日本ではそれが比較的手軽にいつでも可能
なことは本当に素晴らしいです。日本に住んでいると当たり前のように思うことかも
しれませんが、外国暮らしをしているとそんな日本の良さを痛感します。
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