━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『 田中優の未来レポート 』
第314号/2024.8.30
http://www.mag2.com/m/0001363131.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「カネミ油症事件」という不明瞭な公害病
ふと気にかかって有名な「カネミ油症事件」を調べてみた。
すると納得できない経緯などに阻まれて、なんとも気持ち悪い状態のままに放置されていた。
カネミ油症事件(カネミゆしょうじけん)とは、
1968年(昭和43年)、カネミ倉庫が製造する食用油にポリ塩化ビフェニル(PCB)などのダイオキシン類が製造過程で混入し、その食用油(「カネミライスオイル」と呼ばれた)を摂取した人々やその胎児に障害などが発生した、西日本一帯における食中毒事件である。wikipediaより
問題物質は猛毒PCB
ライスオイルの脱臭過程で熱媒体として使用されていたカネクロール (PCB)が配管より漏洩し、ライスオイルに混入した事件だ。
福岡県北九州市小倉北区(事件発生当時は小倉区)にあるカネミ倉庫株式会社で作られた食用油(こめ油・米糠油)「カネミライスオイル」の製造過程で、脱臭のために熱媒体として使用されていたPCB(ポリ塩化ビフェニル)が、配管作業ミスで配管部から漏れて混入し、これが加熱されてダイオキシンに変化した。
このダイオキシンを油を通して摂取した人々に、顔面などへの色素沈着や塩素挫瘡(クロロアクネ)など肌の異常、頭痛、手足のしびれ、肝機能障害などを引き起こした、という公害事件だ。ダイオキシンがごみ焼却場から高濃度で検出されたとの報道が 1983年に初めてあり、国民の注目が集まった。それ以降、海外では人体に悪影響があるとされて、国内でもダイオキシン類の脅威が大きな話題となった。
そのダイオキシン公害事件よりはるか以前に、日本で大きな公害問題として起きていたものが、この「カネミ油症事件」だ。しかしこの原因が明確にされる前に変な決着をされてしまっていた。これは健康に良いとされて売られていた「カネミライスオイル」を摂取した人たちに起きた、顔面などへの色素沈着や塩素挫瘡(クロロアクネ)など肌の異常、頭痛、手足のしびれ、肝機能障害などだった。これは“食中毒事件”として捉えられたため、原因者である「カネミ倉庫」と摂取した被害者の間の事件として解決されようとした。
その原因はカネミ倉庫が製造過程で、脱臭のためとしてライスオイルの熱媒体として使用されていたカネクロール (PCB) の配管を使っていた。ここから漏洩し、ライスオイルに混入してしまったのだ。
カネミ油症発覚50年 「食べて苦しんだ人思うと、自分は耐えなければ」 自責の念、今も より
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)