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WHO、エムポックスについて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」 アフリカ・コンゴで集中、世界へ広がりも
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エムポックス(サル痘)の新たな感染拡大に伴い、世界保健機関(WHO)は14日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。
これは、コンゴ民主共和国を中心とするアフリカ中部での感染が急速に拡大し、新たな変異株が確認されたことを受けての措置である(1)。
コンゴでの流行は、当初は地域的な感染であるエンデミックとして繰り返されていたが、しかし今回、新たな変異株が性的接触や日常的な濃厚接触を通じて感染しやすくなり、アフリカのブルンジ、ケニア、ルワンダ、ウガンダなどの近隣諸国に広がっている。
さらに、変異株はアフリカ以外でも確認されており、スウェーデンではアフリカ外で初めての症例が報告された(2)。
新たな変異株は、致死率が高く、特に子どもたちの間で感染が広がりやすいという。アジア諸国もこの変異株に対する監視を強化しており、感染国からの渡航者に対する入国審査を強化している状況である(3)。
WHOのテドロス事務局長は、感染拡大を抑え、人命を救うためには国際協力が不可欠であると強調した。WHOは当座の対応計画に1500万ドルが必要であるとし、まず150万ドルを拠出し、追加の資金を募る方針を示した(4)。
目次
・新変異株
・コンゴでの感染拡大
・アフリカ以外への広がり
・新変異株
新たな変異株は「クレードI」と呼ばれ、重症化しやすく、致死率が高いとされている。そして特に、家庭内での通常の接触を通じて、子どもたちの間で感染が広がりやすいと報告されている(5)。
新変異株の感染源は、主にアフリカ、特にコンゴを中心に広がっている。感染経路としては、接触感染が主であり、特に性的接触や家庭内など日常的な濃厚接触を通じて感染が広がるという。
スウェーデンで確認された症例も、感染者が感染が広がるアフリカの地域に滞在していたことが報告されており、アフリカからの感染拡大が起点となっていると考えられている。
この新変異株は、アフリカ以外にも広がる可能性があるため、国際的な監視と対応が求められている状況である。
新しい変異株は、従来の株よりも病原性が高く、感染後に重症化するリスクが高いという。新変異株は、感染した人々に広範囲の皮膚病変を引き起こし、特に小児や免疫力が低下している人々において重篤な症状を引き起こす可能性が高い。
新変異株は、性的接触だけでなく、非性的な接触を通じても感染が広がることが確認された。これにより、感染の拡大がより容易になり、結果として重症化するケースが増えていると考えられている(6)。
・コンゴでの感染拡大
コンゴにおけるエムポックスの現状は深刻だ。2年以上前からコンゴで患者数が増加しており、ここ最近ではさらに悪化している。
特に、ウイルスの変異によりヒトからヒトへの感染が増加しており、コンゴ国内の紛争から逃れた避難民の間でも感染の疑いが報告されている。
特に避難民キャンプでは、過密な環境や衛生状態の悪化により、感染症のリスクが高まっている。そして、難民キャンプでの密接な接触が感染拡大の一因ともなっている。
避難民は、栄養不良や医療サービスの欠如といった問題にも直面しており、特に子どもたちが深刻なリスクにさらされている(7)。
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