2024年08月23日
■ 石化市況底入れで復活の化学各社
日経平均株価が3万8000円前後の妥当水準(予想PER=16倍弱)まで値を戻したことで、ひとまず7月下旬以降の株価乱高下と伴う市場の動揺も落ち着いてきつつある。
今後、指数自体が一段の上値を追うようになるまでには一定の時間を要すると考えられ、当面の市場では個別銘柄の循環物色が続くと見られる。物色の矛先が向かいやすいのは、やはり好決算銘柄ということになろうが、なかでも化学各社の業績は前期実績からの回復度合いが鮮明という理由で注目される。
少し目のことにはなるが、今月8日に化学大手7社の2024年4~6月期決算が出揃った。営業損益は全社で前年同期に比べて改善した。石油化学製品の市況底入れが寄与した。また、半導体材料の需要もAI(人工知能)向けを中心に回復基調にある。
そこで、今回はとくに回復の度合いが目立つ大手5社について以下に取り上げておく。
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