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2024年8 月号

月刊オンライン白馬社
  • 2024/08/10
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白馬社編集部と社会学作家・秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の 2024年7月の記事をまとめて配信しています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・        ★日本人が外国人に徴兵される時代が来る★ 世界中で徴兵制が復活しようとしている。イギリス、フランス、ドイツ、ドイツ、 アメリカでも徴兵制の導入が議論されている。そして日本もこの世界トレンドに 巻き込まれようとしている。やがて来るデジタル徴兵について編集部と秋嶋亮が 解説します。 編集: 政府は突如、携帯電話などを契約する際、マイナンバーカードを本人確 認として義務付けると発表しました。当面は免許証による確認方法を残すようで すが、段階的に廃止する目論見です。 秋嶋: それに合わせるかのように、感染症対策の有識者会議が「誤情報の常時 監視」を決定しています。もっともこれに先立ち総務省がコンテンツ・モデレー ション(SNSの監視業務)の事業者を公募しています。つまりこの会は御用学者 による「結論ありき」の形式に過ぎなかったのです。 編集: 要するに、政府の息のかかった学識者が政府の方針通りに決議する儀礼 的な会合だったわけだ。 秋嶋: かくして個人情報を網羅的に管理し、国民を常時監視することで治安を 維持する中国シンガポール方式の「ナショナル・サーベイランス」が完成するの です。これも軍国化に向けた布石であることは言うまでもなく、この体制におい ては「通信の秘密(信書・電話・メールなどの内容を漏らすことの禁止)」やデ ジタル・プライバシーという概念がありません。 編集: ちなみに、これは先月の秋嶋さんのブログ記事ですが、この予測通りに なりました。改憲の発議が見送られた直後、今度は自民党の「憲法改正を速やか に実現する中堅・若手の会」が、早期の改憲発議を岸田首相に迫り、条文案の起 草を進めると宣言しました。 自民党の国対委員長が「9月の総裁任期までの改憲は厳しい」と発言し、改憲発 議が一旦見送られた格好となり、SNSでは安堵が広がっているが、僕は懐疑的に (むしろ悲観的に)見ているのだ。 なぜなら国民番号制(マイナンバー制)や 安保関連法案(兵器の開発や輸出)などの成立過程を見れば分かる通り、国民の 反発を招く法案を通す際には、提出→見送り→提出→見送りというループを幾度 も繰り返すからだ。 こうして「ああまたか」と国民が刺激に鈍麻した頃合いを 見計らい、警戒心が薄れた隙を突くことが彼らの常套手段であり、これは言わ ば、国民の健忘症的な性格を利用した政治戦略なのである。 秋嶋: そうやって、彼らは改憲の提言と撤回を繰り返して国民を「馴化」さ せ(反応が徐徐に鈍くなる状態に貶め)、注意力が最大に弛緩したところで、

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  • 月刊オンライン白馬社
  • 本コンテンツは白馬社編集部と秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の一月分(前月の四週分)の記事をまとめたものです。グローバル資本の傀儡と化した自国政府、生存権すら無効とする搾取、永劫に収束することのない原発事故、正常な思考を奪う報道システム、貿易協定に偽装した植民地主義、戦争国家のもたらすファシズムという「マルチハザード(重複する危機)」の時代において、私たちは何を考えいかに行動すべかをテーマに、最高峰のディスクール(社会学分析)をお届け致します。
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