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バイデン大統領、米大統領選から撤退 現職大統領の撤退はジョンソン大統領以来、56年ぶり カマラ・ハリスはトランプに勝てるのか?
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アメリカのバイデン大統領は、11月の大統領選挙から撤退することを表明。この決定は、民主党内からの圧力や、バイデン氏の年齢および認知機能に関する懸念が高まったことが背景にある。
バイデン大統領は、再選を目指す意向を持っていたものの、6月末のテレビ討論会での精彩を欠いたパフォーマンスがきっかけで、党内からの撤退要求が強まる。
討論会では、バイデン氏が明瞭に発言できない場面があり、視聴者や党内での不安が広がった(1)。
バイデン氏は撤退表明の際、副大統領のカマラ・ハリス氏を後継候補として支持する意向を示す。ハリス氏は既に立候補の意向を明らかにしており、民主党内での指名を目指す。
この決定に対して、国内外から様々な反応が寄せられている。ウクライナのゼレンスキー大統領やカナダのトルドー首相など、各国の指導者からはバイデン氏のこれまでの功績に対する感謝と敬意が表明された。
しかしバイデン氏の撤退は、アメリカ国内外の政治情勢に大きな影響を与える。特に、ウクライナ支援や中国との関係、そして中東政策など、バイデン政権が取り組んできた課題に対する今後の対応が注目される。
目次
・過去に選挙戦から撤退した現職米大統領
・カマラ・ハリス氏とは?
・ハリス氏はトランプに勝てるのか?
・過去に選挙戦から撤退した現職米大統領
バイデン大統領の撤退は、1968年のジョンソン大統領以来、56年ぶりの出来事。現職大統領が選挙戦から撤退することは異例だ。
両大統領とも、国内からの強い政治的圧力に直面していた。ジョンソン大統領の場合はベトナム戦争に対する反対運動、バイデン大統領の場合は高齢と健康状態に関する懸念である。
リンドン・B・ジョンソン大統領は、1968年3月31日にテレビとラジオでの演説を通じて、次期大統領選挙への出馬を断念することを発表。
ベトナム戦争の戦況が悪化し、米兵の死傷者が急増していたことが大きな要因だった。ジョンソン大統領は、軍事活動の縮小を表明し、ベトナム対策に専念するために再選を断念。
また戦争に対する国民の不満が高まり、若者を中心とした大規模な反戦デモや集会が広がっていた。これにより、国内の政治的圧力が強まってもいた。
ジョンソン氏には健康上の懸念もあり、これも出馬断念の一因とされる(2)。
だがジョンソン大統領の撤退は、民主党内の亀裂を深め、最終的には副大統領のヒューバート・ハンフリーが民主党の候補として擁立されたものの、しかし共和党のリチャード・ニクソンに敗北した。
・カマラ・ハリス氏とは?
カマラ・ハリス氏は、2021年に初の女性、黒人、アジア系の副大統領として就任。ジャマイカ系黒人の父とインド系の母を持つ移民二世であり、カリフォルニア大学法科大学院を卒業後、検事としてのキャリアをスタート(3)。
ハリス氏は、女性や少数派の権利擁護の闘士として知られている。検事時代から性的少数者(LGBTQ+など)の権利拡大に尽力し、副大統領としても女性の人工妊娠中絶の権利を訴えるなど、若者世代を中心に支持を広げていった(4)。
一方、ハリス氏は副大統領就任以降、側近の辞任が相次ぎ、人望が薄いとの指摘も受けている。特に、側近の辞任が相次ぎ、彼女のリーダーシップや人望に対する疑問も浮上。
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