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ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)2024年7月27日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
----------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに ---------------------------------------------------------------------------------------------------------  26日、フランスの高速鉄道TGVの複数の路線で大規模な放火事件が発生。パリオリンピックの開会式直前に起こったことで、鉄道網に大きな混乱をもたらす。  被害を受けた路線は、パリからボルドー方面への「アトランティック線」、パリから北部方面の路線「ノール線」、パリから東部方面への路線の「エスト線」。これらの路線が、放火により信号機器やケーブルが破壊され、大規模な運行停止や遅延が発生。  一方で、パリからリヨンや地中海方面へのTGV南東線は被害を免れた。復旧には数日かかる見込みで、週末まで影響が続くと予想されている。  多くの列車が運休または遅延し、約80万人に影響を。フランス国鉄(SNCF)は、旅行者に対して旅行の延期を呼びかけ、駅に行かないように求めている。 また国鉄は「大規模な攻撃」として非難し、政府も「組織的な行為」として強く非難。  現在、消防などが現場で対応にあたっており、影響を受けた旅行者には電子メールやSMSで連絡が行われている。  パリオリンピックの開会式は予定通りセーヌ川で実施される予定だ。しかし開会式に参加するためにパリに向かう旅行者や関係者にとって、大きな混乱が予想される。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 所詮はSF『アサシンクリードシャドウズ』にネトウヨが「政治的正しさ」を求め、世界から総スカン 一方、世界から批判される日本のゲームコンテンツ ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- また日本のネット民が世界から総スカンを食らっている。  2007年に初代作品がリリースされて以降、世界中で非常に高い人気を誇っており、2023年までに1億5500万本以上を売り上げているビデオゲームシリーズ「アサシンクリード」最新作『アサシン クリード シャドウズ』(2024年11月15日発売予定)に対して、日本のネトウヨ・保守層が的外れの批判を繰り返している。  本作の舞台は16世紀の安土桃山時代の日本で、織田信長が天下統一に迫っていた1579年から1584年の期間を描く。  プレイヤーは、伊賀者の忍者である藤林奈緒江と、信長に仕えた黒人侍の弥助という二人の主人公を操作。また弥助は実在の歴史人物であり、シリーズ初の実在人物が主人公。  弥助(やすけ)はアフリカ出身の元奴隷で、侍の修業を終えた後、信長に仕えた人物。  本作については、日本を舞台にしながらも主人公の一人に黒人男性を起用したことで、一部から批判があがった。  批判の一部は、弥助が実際には侍ではなく信長の従者に過ぎないという歴史的な誤解に基づくか、ゲームが多様性や包括性を強調しすぎていると感じる人々からのもの。  しかし一度ならシリーズをプレイしたものなら分かるが、本作は所詮はSFシリーズ。そのような所詮はググれば分かるようなこともできないカスが問題を炎上させているのだ。 目次 ・所詮はSFなのに・・・? ついに日本のネット民がポリコレ房と化す ・もはや「ググる」こともしなくなった、日本のネット民 ・世界から批判される日本のゲームコンテンツ ・所詮はSFなのに・・・? ついに日本のネット民がポリコレ房と化す  本作の多くの批判は、ゲームが歴史的事実を改変しているという点に集中。特に、黒人侍の弥助が完全武装の侍として描かれていることが問題視。  弥助は実際には織田信長の従者であり、侍としての記録はほとんど残っていない。また、ゲーム内での日本描写が「雑」であると感じるファンも多く、これが発売中止を求める署名活動にまで発展。  しかしながら、アサシンクリードシリーズは、しばしば歴史的なアクションアドベンチャーゲームとして認識されているが、実際にはサイエンスフィクション(SF)の要素が強く含まれている。  シリーズの中心には「アニムス」という装置があり、これがシリーズの根幹を成す。アニムスは、現代の人物が遺伝子記憶を通じて先祖の記憶を体験するための装置で、全体の物語を支える重要な要素。  そして古代の高度な文明「先駆者(Isu)」が登場し、彼らの技術が「エデンの欠片」として現代に影響を与えている。そして、超常的な力を持ち、歴史の流れを変えることができるとされている。

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  • ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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