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都知事選 「石丸現象」のあほらしさ 古くて新しい選挙戦 ドトール名誉会長が支援 批判される「石丸構文」
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東京都知事選挙において、「石丸現象」と呼ばれる展開が見られた。元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が選挙で予想外の躍進を見せたからだ。
選挙では現職の小池百合子氏が42.8%の得票率で3選を果たした。一方、石丸伸二氏は24.3%の得票率で2位となり、当初有力視されていた蓮舫氏(18.8%)を上回った。
石丸氏は、YouTubeでの発信や積極的なSNS活用により、若年層を中心に支持を集めた。特に41歳という比較的若い年齢と斬新な政策提案が、若い有権者の支持を獲得した。
また、数千人のボランティアを集め、草の根レベルでの選挙活動を展開した。そして、主要政党の支援を受けない無所属候補として、既存の政治に不満を持つ有権者の支持を得た。
しかしながら、石丸氏はメディア対応において高圧的な態度を取ることが多く、これが「パワハラ」として批判されている。例えば、フジテレビの選挙特番で元乃木坂46の山崎怜奈氏に対して厳しい口調で応じたことが問題視された。
また、ラジオ番組でもライターに対して高圧的な態度を取ったことが批判されている(1)。
石丸氏は安芸高田市長時代にも多くの問題を引き起こしている。市議会との対立が激しく、名誉毀損の訴訟を起こされるなど、対立と分断を招く手法が批判されている(2)。
目次
・批判される「石丸構文」
・古くて新しい選挙手法 ドトール名誉会長が支援
・蓮舫氏と比較して
・批判される「石丸構文」
一方、石丸氏の独特な話し方や応答のパターンが「石丸構文」として特徴付けられ、批判の対象となった。
石丸氏は質問に直接答えず、逆質問をしたり、言葉尻を捉えた応答をしたり、「同じ質問を繰り返していますか?」、「さっき答えたばかりですよ」といった表現を多用する。
また実際には質問に答えていないにもかかわらず、「さっき答えた」と主張したり、メディアや質問者に対して威圧的で高圧的な態度を取ることがある(3)。
あるいは相手の質問の一部分だけを取り上げて、本質的な回答を避ける言動が「石丸構文」として揶揄された。
ただ、この石丸構文は、具体的な政策議論よりも言葉遊びや相手の揚げ足取りに終始する傾向がある。これにより、建設的な政治的議論が阻害される可能性が。
石丸構文が注目を集めることで、若い世代がこのような対話スタイルを模倣する可能性がある。これは将来的な社会のコミュニケーション能力の低下につながる恐れがある。
さらに、石丸構文のような対話スタイルは、相手の意見を聞かず、自分の主張を押し通す傾向がある。これにより、政治的な対立や分断が深まる可能性も(4)。
・古くて新しい選挙手法 ドトール名誉会長が支援
しかし、石丸現象は一見新しい選挙手法のように見えますが、実際には古くからある政治手法と何ら変わり映えしない(5)。
事実、石丸氏の政治スタイルはネオリベラリズム的な「改革保守」のポピュリズム政治家の系譜に連なるものである。要するに、小泉純一郎元首相、橋下徹元大阪府知事、河村たかし名古屋市長などと同様の手法を用いている(6)。
また「恥を知れ」「政治屋の一掃」といった強い言葉で注目を集める手法は、小泉元首相の「自民党をぶっ壊す」と類似している。既成政党やメディアを攻撃するスタイルも、橋下元知事をほうふつとさせる。
石丸氏の選挙戦は、1日に6~12カ所を15分刻みで回る「つじ立ち」と呼ばれる古典的な手法を採用した(7)。これは昭和時代から続く地道なドブ板選挙の手法と他ならない。
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