●トヨタは株主配当ばかりを激増させていた
前回、トヨタがこの2~30年の間、従業員の給料を渋り続
けたということをご説明しました。
それが日本経済全体に影響し、日本人の賃金が下がり続けた
大きな要因になっていると。
トヨタは、この2~30年の間、業績は決して悪くなく
史上最高収益を何度も更新しているのです。
それほど儲かっているのに、従業員の給料には反映させな
かったわけですが、ではトヨタはいったい何お金を使って
いたのかというと、株主配当です。
下表は、2000年代以降のトヨタの株主配当総額の推移
です。
これを見ればわかるように、トヨタの配当総額というのは、
ほぼ一貫して増加し続けています。
リーマンショックの後に一時下がったもののすぐに持ち直し
2002年と2024年を比べれば、なんと10倍以上にな
っているのです。
従業員の給料は下がり続けているのに、株主にはこの大盤振
る舞いなのです。
このトヨタの経営姿勢こそが、現在の日本経済を象徴するもの
でもあります。
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