第648号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
岩上安身のIWJ特報!
急激な円安!! 日経平均株価4万円超えと急落・反転は「令和バブル」の始まりか
!? 終わりはいつくるのか!? 都心を中心に広がる地価高騰が家賃上昇や、さらな
る物価上昇を招く! 鍵となったのは、半導体株! その最先端の戦いが米中で火
花を散らす!
岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー
(その8)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(その7)のつづき
2024年3月18日、エコノミストの田代秀敏氏に岩上安身が行ったインタビューの
続きである。
・田代秀敏氏(IWJ撮影、2024年3月18日)
https://bit.ly/45PaEQQ
2024年6月27日、東京外国為替市場の円相場は、米国の長期金利上昇を背景に、
1ドル=160円台後半という、約38年ぶりの安値圏で推移している。
※円は160円台後半、神田財務官けん制も38年ぶり安値圏-介入警戒強い(ブルー
ムバーグ、2024年6月27日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-26/SFOBFJT0AFB400
日本国内で円安の恩恵を受けるのは、資産を外貨建てで保有しているような一
部の富裕層だと言われる。2024年春闘における平均賃上げ率は5.25パーセントと
いう高水準であったが、物価上昇率は軽くそれを超えているため、多くの人にとっ
て賃上げ効果は実感できていない。
また、少子高齢化と若年労働力の減少が進み、人手不足は深刻になる一方だ。
過去30年以上、日本の大卒平均初任給額は20万円台前半でほとんど変化がなかっ
たが、2024年の新卒採用で初任給引き上げを行った企業は全体の7割に上った。一
部の企業は30万円や40万円の初任給を提示し、こうした動きは「初任給バブル」
と呼ばれている。
しかし、企業が新卒や若手社員に賃金を手厚くした分、かつての就職氷河期世
代で、現役の子育て世代でもある40代~50代が割を食うとの懸念もある。
このように日本経済が急激に揺れ動く中、岩上安身はエコノミストの田代秀敏
氏に、5回にわたるインタビューを行ってきた。ここでは、2024年3月18日のイン
タビューの終盤をお届けする。
田代氏は、2000年4月14日に日経平均株価を構成する225銘柄のうち「30銘柄の
入れ替え」が行われたことを問題視し、この時点でデータの連続性が失われてい
るのだから、日経平均株価を元に「昭和バブル」と「令和バブル」を比較するの
はナンセンスだと断じた。
そして、「30銘柄の入れ替え」から2年半が過ぎた2002年11月、日本銀行が中央
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)