2024年06月28日
■ 今期最高益更新見通しの自動車部品各社に注目
自動車部品メーカーの業績が改善する。上場する3月期決算企業100社の2025年3月期の合計純利益は、前期比19%増の約2兆200億円となる見込み。増収率は鈍るが、その一方で自動車メーカーとの間で値上げ交渉が進み、原材料費などコスト上昇分を製品価格に転嫁する動きが広がる。また、製造プロセスの省人化も利益率を押し上げる。
100社の合計売上高の伸び率は1%増のおよそ47兆9000億円にとどまる見通しだが、一方で純利益は2割増。デンソーやニッパツなど10社以上が最高益を見込む。増益の要因のひとつが価格転嫁。経済産業省や業界団体は車メーカーや部品大手に、適切な価格の交渉や転嫁を促している。2つ目の要因は生産効率の改善。省人化やリードタイムの短縮、不良品の低減などによる費用低減が寄与する。そして、3つ目は新市場の開拓。結果、今期の純利益が過去最高を更新する見込みとなっている代表的な銘柄を以下に挙げておきたい。
●デンソー(6902)
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