2024年06月14日
■ 景気回復の欧州で売り上げを伸ばす企業
EU統計局が7日発表したユーロ圏の1〜3月期の実質域内総生産(GDP)は改定値で前期比0.3%増だった。年率換算で1.3%増となった。前年同期比では0.4%増だった。輸出は前期比1.4%増と2023年10〜12月期の0.2%増から上向いた。
欧州中央銀行(ECB)は5月6日の理事会で利下げの開始を決めた。新たにまとめた経済見通しではユーロ圏の実質成長率が24年に0.9%、25年に1.4%まで戻る予測を示した。
ユーロ圏の5月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.3と1年ぶりの高水準となり、1〜3月期の妥結賃金の伸び率も2四半期ぶりに加速。5月の消費者物価指数(HICP)速報値も市場予想を上回った。23年後半には2四半期連続でマイナス成長に陥りユーロの下落につながってきたが、今年後半に向けた回復が見込まれている。
足元は、フランスで国民議会(下院)の解散総選挙が実施されることとなり、フランスの政局不安が台頭する状況となっているが、今のところユーロの下値は限られており、日銀会合を前に(執筆時)ひとまずユーロ/円も高止まりした状態にある。仏政局の行方は依然不透明ながら、景気回復の途上にある欧州で活躍の舞台を広げている国内企業の現状を以下で確認しておきたい。
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