2024年06月07日
■ 成長のインドで伸びる企業
インド政府が31日発表した2023年度の実質国内総生産(GDP)の成長率は8.2%だった。政府による事前予測は7.6%成長だった。製造業などが好調で、22年度の成長率である7%を上回った。
インドは人口増加などを背景に高い成長基調が見込まれる。インド準備銀行(中央銀行)は24年度の成長率を7%と予測する。インドの実質GDPは新型コロナウイルス禍に見舞われた20年度に5.8%のマイナス成長となり、21年度は反動増もあり9.7%に上向いた。
「世界人口白書2024」によると、インドの人口は14億4170万人と前年より1310万人の増加。今後も、人口増加などを背景に内需の拡大が続く見通しだ。国際通貨基金(IMF)は25年の名目GDPでインドが日本を抜き、世界4位になると予測する。
4日に一斉開票された総選挙では与党・インド人民党(BJP)主導の政府連合が勝利し、ナレンドラ・モディ氏が3期目の首相を務めることが決まった。モディ氏は外資誘致に積極的なことで知られるが、インドに進出する企業にとっては中国からのリスク分散という側面もある。
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