税務署や調査官に好ましい納税者とは、どんな人だと思われ
ますか?
記帳をきちんとして、正確な税務申告をしている人?
いいえ、違います。
記帳をきちんとしていれば、税務調査で指摘することがあり
ませんので、そういう人は税務署は大嫌いです。
たくさん税金を納めている人?
これも違います。
だれかが税金をたくさん納めたからって、それは税務署の手
柄にはありません。
税務署の手柄は、納めていない人に納めさせたときに生じる
ものですから、税務署はあくまで税務調査で成果を上げたい
のです。
では、どんな納税者を税務署は好むかズバリ言いますと
「税務署の言う事を大人しく聞く納税者」
です。
税務行政というのは、トラブルがつきものです。
「申告内容がおかしい」とか、「税金が納付されていない」
とか、税金の問題というのは、つまりは「お金の問題」です
から、もめることが多くなるのです。
そして納税者と税務署が敵対することも多々あります。
税務署員としても、仕事の上でトラブルが多いのは好ましく
ないのです。
トラブルになれば労力がたくさんかかりますし、自分自身
の精神衛生上もよくないわけです。
しかもトラブルが続くと、上司から「あいつは納税者をう
まく制御できていない」ということで、減点されたりも
するのです。
なので、税務署の言う事に対して、何も文句を言わずに黙
って従ってくれる納税者が、税務署は大好きなのです。
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