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岩上安身のIWJ特報! 第646号エコノミスト・田代秀敏氏インタビュー(その6)

岩上安身のIWJ特報!
  • 2024/05/31
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第646号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岩上安身のIWJ特報! 急激な円安!! 日経平均株価4万円超えと急落・反転は「令和バブル」の始まりか !? 終わりはいつくるのか!? 都心を中心に広がる地価高騰が家賃上昇や、さらな る物価上昇を招く! 鍵となったのは、半導体株! その最先端の戦いが米中で火 花を散らす! 岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー (その6) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (その5)のつづき ・田代秀敏氏(IWJ撮影、2024年3月18日) https://bit.ly/3X0G8RG  2024年3月18日、エコノミストの田代秀敏氏に岩上安身が行ったインタビュー の続きである。  日経平均株価が空前の4万円台を突破したのは2024年3月4日(4万0109円23銭) 。以後、急落や急反発を繰り返しながら、3月22日には一時4万1000円台をつけて 史上最高値を更新した。  その間の3月18~19日には日銀の金融政策決定会合が行われ、マイナス金利( ※1)やイールドカーブ・コントロール(※2)、ETFの買入れ(※3)など、主要 な金融政策の撤廃・終了が決まった。これにより、2013年からの大規模な金融緩 和策は終わりを告げた。こうした動きの渦中での緊急インタビューである。  田代氏は、「そもそも日経平均株価とは、どういう成り立ちのものなのか」を 詳しく説明していった。  コンピューターも電卓もない19世紀末のアメリカで、大企業30社の株価の平均 を毎日計算して投資家向けの株式レポートに載せていたのが、ウォール・ストリ ート・ジャーナルの発行元として知られるダウ・ジョーンズ社だ。30社の株価の 平均は、ダウ・ジョーンズ平均株価と呼ばれる。  日本ではGHQの占領時代(1949年)に、東京証券取引所が同様の仕組みをダウ ・ジョーンズ社に依頼。それが日経新聞に引き継がれて、日経平均株価になった という。  田代氏は、「平均とは、極端な値に影響されやすい。たとえば、日本で保護者 の年収平均が一番高いのは東京大学だが、ある時、ロックフェラーの御曹司が国 際基督教大学に留学したら、桁違いの保護者年収の平均値が出て、東大は2位に 。平均というのは、異常値を外さないと実態が見えなくなる」と話す。  日経平均株価は単純平均であり、企業規模も考慮していない。そのため、価格 の高い値嵩株(ねがさかぶ)の変動に大きく影響される、と田代氏は指摘した。  その上で、日経平均株価を「証券市場を徘徊するゴジラ」「前々世紀の遺物」 と表現し、何か権威のある指標だと盲信して、投資や経済政策の参考にするのは 危険だと警鐘を鳴らした。

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