第646号
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岩上安身のIWJ特報!
急激な円安!! 日経平均株価4万円超えと急落・反転は「令和バブル」の始まりか
!? 終わりはいつくるのか!? 都心を中心に広がる地価高騰が家賃上昇や、さらな
る物価上昇を招く! 鍵となったのは、半導体株! その最先端の戦いが米中で火
花を散らす!
岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー
(その6)
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(その5)のつづき
・田代秀敏氏(IWJ撮影、2024年3月18日)
https://bit.ly/3X0G8RG
2024年3月18日、エコノミストの田代秀敏氏に岩上安身が行ったインタビュー
の続きである。
日経平均株価が空前の4万円台を突破したのは2024年3月4日(4万0109円23銭)
。以後、急落や急反発を繰り返しながら、3月22日には一時4万1000円台をつけて
史上最高値を更新した。
その間の3月18~19日には日銀の金融政策決定会合が行われ、マイナス金利(
※1)やイールドカーブ・コントロール(※2)、ETFの買入れ(※3)など、主要
な金融政策の撤廃・終了が決まった。これにより、2013年からの大規模な金融緩
和策は終わりを告げた。こうした動きの渦中での緊急インタビューである。
田代氏は、「そもそも日経平均株価とは、どういう成り立ちのものなのか」を
詳しく説明していった。
コンピューターも電卓もない19世紀末のアメリカで、大企業30社の株価の平均
を毎日計算して投資家向けの株式レポートに載せていたのが、ウォール・ストリ
ート・ジャーナルの発行元として知られるダウ・ジョーンズ社だ。30社の株価の
平均は、ダウ・ジョーンズ平均株価と呼ばれる。
日本ではGHQの占領時代(1949年)に、東京証券取引所が同様の仕組みをダウ
・ジョーンズ社に依頼。それが日経新聞に引き継がれて、日経平均株価になった
という。
田代氏は、「平均とは、極端な値に影響されやすい。たとえば、日本で保護者
の年収平均が一番高いのは東京大学だが、ある時、ロックフェラーの御曹司が国
際基督教大学に留学したら、桁違いの保護者年収の平均値が出て、東大は2位に
。平均というのは、異常値を外さないと実態が見えなくなる」と話す。
日経平均株価は単純平均であり、企業規模も考慮していない。そのため、価格
の高い値嵩株(ねがさかぶ)の変動に大きく影響される、と田代氏は指摘した。
その上で、日経平均株価を「証券市場を徘徊するゴジラ」「前々世紀の遺物」
と表現し、何か権威のある指標だと盲信して、投資や経済政策の参考にするのは
危険だと警鐘を鳴らした。
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