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『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』
~時代の本質を知る力を身につけよう~【Vol.59】
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【今週号の目次】
1. 気になったニュースから
◆ 蓮舫氏、「反自民」「非小池」を掲げて東京都知事選に立つ
2. 今週のメインコラム
◆ DXとは何か:その7「すべては確率の問題」
3. 読者の質問に答えます!
4. スタッフ“イギー”のつぶやき
【お知らせ】
オフ会の日程が7月19日金曜日の夜に決まりました。詳細はまた別途ご案内します。
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1. 気になったニュースから
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◆ 蓮舫氏、「反自民」「非小池」を掲げて東京都知事選に立つ
前号ではX(旧ツイッター)上になりすましアカウントを作られたことを報告しました。「なりすまし」とは「嘘」「虚偽」です。最近は有名人へのなりすましによる投資セミナー詐欺が流行って社会問題化しており、誰もがそれは悪いことだと思うでしょう。実際に詐欺被害が発生しているケースであれば犯罪ですし、被害が発生していなくても、なりすましをしただけで相手の名誉棄損や肖像権の侵害にあたります。
しかしながら、「嘘」や「虚偽」で塗り固められた人物が東京都知事であり続けることに対しては、何故人々はこんなにも寛容なのでしょうか。しかもその人が自分の嘘をごまかすためにエジプトの国立カイロ大学に協力を求め、その結果軍事政権であるエジプト政府に弱みを握られてそのエージェントのような振る舞いをしているとしたら?嘘でのし上がったまま、東京都民の為の政治ではなく、自らの立身出世の為に都政を踏み台にしているとしたら?
5月27日、蓮舫氏が次期東京都知事選に立候補を表明して記者会見を行いました。前日には、大相撲夏場所で久々の大型新人力士である大の里が優勝して明るい気持ちになりましたが、蓮舫氏の記者会見を見て、東京都の上を長いこと覆い続けてきたドス黒い雲が一気に晴れるような爽快な気持ちになりました。
東京都知事に立候補するということ、さらに相手は「女帝」と呼ばれ東京都民の圧倒的な支持を得て2期に渡って君臨し続けてきた小池百合子氏ですから、まさにボロボロにされる覚悟がなければ立候補など出来ません。巷では、さっそく蓮舫氏に対する足の引っ張りや攻撃、誹謗中傷が始まっています。
以下、記者会見の模様ですが、蓮舫氏に対しては、大変な英断であると敬意を表したいと思います。
【記者会見・ノーカット】立憲・蓮舫氏「反自民、非小池」を強調 都知事選への出馬を正式表明(2024年5月27日)
小池氏の、出自からして嘘で塗り固められた半生は、2020年5月に発売された石井妙子氏の『 女帝小池百合子 』(文藝春秋)に詳しく書かれています。かねて小池氏にある種の胡散臭さを感じていた私は、同年7月の都知事選挙に備えて、発売と同時にこの本を入手して読みました。石井氏の綿密な取材に基づいてその本に描かれた同氏の実態はまさに驚くべきものでした。
それ以来、私はこの人は政治家などにしていてはならない危険人物と見做すようになりました。もちろん、この本だけではなく、小池氏の問題については、作家の黒木亮氏、ジャーナリストの浅川芳裕氏、弁護士の郷原信郎氏などが地道に追及して発信を続けています。加えて、今年4月には、小池氏の元最側近であった小島敏郎氏から「2020年6月に駐日エジプト大使館のフェイスブックに掲載された、小池氏のカイロ大学卒業を証明するとの声明文は、小池氏側が自作したものである」との告発がありました。また、小池氏のカイロ留学時代に同居していて『女帝小池百合子』では仮名で登場していた北原百代氏が、この本の文庫化に合わせて実名の公開に踏み切り、あらためて実名で小池氏の嘘を告発しています。これらのことにより、今や小池氏の虚像と実像については、十分な裏付けが得られていると解釈して問題ないと思います。
そもそも小池氏は、--
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