2024年05月31日
■ オフィス回帰で活躍の場を広げる企業
新型コロナウイルス禍で下落基調にあったオフィス賃料に反転上昇の兆し。都心で働く利便性の高さ、アフターコロナの出社率上昇、満足度の高い福利厚生の充実などの要因がオフィスへの回帰を促し、人流の復活が賃料相場を押し上げている。
賃料上昇の一番の理由は出社回帰。在宅勤務を導入した企業が出社を奨励しており、オフィスの増床や移転が相次いでいる。福利厚生の一環として企業がオフィスを充実させている点も賃料相場の追い風となっている。近年は求職者優位の市場が続き、「出社したくなるオフィス」は採用活動の武器となる。個別ブースや共有スペースの拡充に加え、スポーツジムや瞑想ルームなどを備えるオフォスも増えてきている。
森ビルが23年に実施した調査では、オフィスの環境づくりのための支出について「コストではなく投資」と回答した企業が前の年比4ポイント増の51%となり、はじめて半数を上回った。不動産デベロッパーはアフターコロナのオフィスを「コミュニケーションの場」と定義。立地や設備などオフィスの付加価値を高めて賃料の引き上げる作戦をとる。以下に、代表的な関連の銘柄について触れておく。
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