ヒント:ABEMA単体での黒字化は決算発表(FY24Q2)時点でまだ達成していない、とのことです。
これまでサイバーエージェントはABEMAを成長事業と位置づけ、積極的な投資を続けており、ABEMAを含むメディア事業の営業利益は大幅な赤字が続いていました。
この積極投資の姿勢は継続しているにも関わらず、先日の同社の決算にてメディア事業は、ABEMAへの積極投資以来初の四半期黒字化を達成しました。
ABEMA単体での黒字化はまだ達成していないとのことですが、具体的にどのような方法でメディア事業の営業黒字を達成したのでしょうか?
この記事では、サイバーエージェントのABEMA含むメディア事業が黒字達成した立役者について分析しました。
ABEMAへの投資以来初のメディア事業が黒字化
上図右のグラフの通り、サイバーエージェントのメディア事業は、積極投資により長期間赤字が続いていましたが、FY24Q2時点でABEMAへの投資以来、初の四半期黒字を達成しました(※サイバーエージェントのメディア事業は、ABEMA以外にも様々な事業で構成されており、ABEMA単体では赤字の状態です)。
四半期あたり50億円、年間で200億円ほどの赤字額を計上してきたことから、「いつになったら収益化するんだ」という声が多く聞こえてくる時期もありましたが、きちんと売上を積み上げ収益化につなげてきたのはさすがと言えるでしょう。
次章からは、サイバーエージェントのメディア事業のポートフォリオや競合との比較を通して、メディア事業の黒字化を支えた立役者について解説しています。
この記事は、メディア事業に従事している方や決算分析に関心がある方に最適な内容になっています。
Q. ABEMA投資以来初のメディア事業黒字化を支えた立役者とは?の答え
A. サイバーエージェントのメディア事業の黒字化を支えた立役者は『WINTICKET』。
1年間でWINTICKETの当期純利益が1.93億円→41.32億円と急成長していることから、WINTICKETが今回のサイバーエージェントのメディア事業黒字化の立役者であることは間違いないと考えられる。
メディア事業のうちABEMAの売上比率は?
サイバーエージェントのメディア事業には、ABEMAを含めて様々なサービスが含まれてるため、メディア事業の売上におけるABEMAの位置づけについて見てみましょう。
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