ヒント:顧客にサービス提供するにあたって、カウリスが委託されたデータの保有方法が高い利益率の鍵となっています。加えて、カウリスの安定成長を実現させているのは、以下の3つ。
#1 ネットワーク効果によって●●が向上する仕組み
#2 高い水準の●●
#3 直近4年間の●●は1%未満と低い水準
今回は、2024年2月22日に、東京証券取引所グロース市場への新規上場が承認され、2024年3月28日に上場したカウリスを見ていきます。
カウリスは、ドリコムでIPO経験のある島津氏が中心となり、2015年12月に設立された情報セキュリティのSaaS企業です。
創業後のカウリスは順調に成長し、2021年12月期(2021年1月〜12月)には黒字化し、2023年12月期(2023年1月〜12月)にはSaaS領域でよく言われている「ARR10億円の壁」も突破しています。
今回の記事では、カウリスの創業ストーリー、ビジネスモデルや業績を解説した上で、カウリスの利益率が高くなる仕組みや安定して成長できている3つの理由を考察していきます。
この記事では、1ドル=150円($1 = 150円)として、日本円も併せて記載しています。
創業者はドリコムでIPOを経験
カウリスの創業者である島津氏は、京都大学を卒業後にセールス担当としてドリコムに2005年11月に20人台後半の社員として入社・IPOを経験し、オンライン英会話学習のロゼッタストーンで2010年8月から法人営業部の立ち上げおよび事業計画の立案から実行までを経験しています。
その後、2014年からはサイバーセキュリティ領域のスタートアップCapyに入社し、2015年2月に開催されたセキュリティビジネスの金融イノベーションビジネスカンファレンス(FIBC)で優勝しました。
このビジネスカンファレンスの優勝がきっかけとなり、島津氏はドリコム時代の同僚等と共にカウリスを立ち上げます。
創業後まもなく、個人ユーザーが口座開設やオンライン決済時等に頻発していたなりすまし不正の問題に着目し、法人向けクラウド型不正アクセス検知サービス「Fraud Alert(フロードアラート)」の提供を2016年12月から開始します。
その結果、現在ではメガバンクや大手証券会社等の金融業界の企業を中心に顧客を獲得し、サービス提供・運営をしています。
ここまでは、カウリスの創業ストーリーを解説してきました。
ここから記事の後半では、ビジネスモデルや業績を解説をした上で、カウリスの利益率が高くなる仕組みや安定して成長できている3つの理由を考察していきます。
この記事は、情報セキュリティサービスに従事している方や事業戦略に関心がある方に最適な内容になっています。
Q. 不正検知SaaSのカウリスが新規上場、高い利益率と安定成長を支える仕組みとは?の答え
カウリスの顧客が不正利用者と見なされるデータを共有する仕組みのため、顧客が同じグループの別の企業の紹介をする等によって、顧客が同じグループの別企業の紹介等によって、他の企業よりも広告宣伝費のコストを圧縮して顧客獲得ができているため。
加えて、カウリスの安定成長を実現させているのは、以下の3つ。
#1 ネットワーク効果によって不正利用検知率が向上する仕組み
#2 高い水準のARPU
#3 直近4年間の解約率は1%未満と低い水準
それでは、カウリスの提供しているサービスを見ていきましょう。
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