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はじめに
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小林製薬「紅麹」サプリメントについての由々しき事態は、同社の”社風”について、最も問われることになっている。
小林製薬は、社名に「製薬」という名があるものの、社の売上の医薬品事業の売上は約26%(2023年12月期の国内売上高1304億円のうち、医薬品事業は339億円)。
実際には、「消臭元」「Sawaday」「ブルーレット」「チン!してふくだけ」「かんたん洗浄丸」などの「衛生雑貨品」「芳香消臭剤」「家庭用品」からなる「日用品」カテゴリー(国内売上高490億円)のほうが売上規模としては大きく、「桐灰」のブランド名で知られるカイロも同社の主要商品となっている。
また、医薬品とて、
「CMや製品パッケージの表現が非常にうまく、症状に効くと視聴者に思わせることに成功しています。私たち薬剤師の話を聞くまでもなく、CMを見て『この薬が欲しい』と言う方も多く、そんな“小林マジック”を生んでいると感じます」(1)
というように、善良な消費者を”だます”手法と得意とする。
小林製薬は、2011年から2022年までに12年間にわたり、安倍晋三元首相(故人)が代表だった自民党支部に310万円もの献金を行っていたことも判明(2)。
小林製薬は”解体”やむなしか。
(1) Business Journal、小谷寿美子「「小林製薬に製薬企業を名乗る資格はない」…薬が効くと信じ込ませる商法」2024年4月9日、
https://biz-journal.jp/company/post_379979.html
(2) しんぶん赤旗「小林製薬 安倍元首相側に献金」2024年4月10日、
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik24/2024-04-10/2024041001_02_0.html
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重要経済安保情報保護法案、成立の流れ 「セキュリティー・クリアランス」 本当に必要? うごめく統一教会の影
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経済安全保障上の秘密情報を扱うための資格制度を創設する法案が、5日、衆院内閣委員会で賛成多数で可決された。
可決にあたっては、自民・公明両党、立憲民主、日本維新の会、国民民主党などが協議、重要経済安保情報の指定・解除、適格評価の運用状況について、毎年国会に報告するとの修正も加えた。
法案は9日にも衆院本会儀で可決され、参議院での審議を経て、今国会中の成立を目指す。
法案の名称は「重要経済安保情報保護・活用法案」。安全保障に支障を及ぼす「重要経済安保情報」を新たに指定する。
法案では、情報を扱える人を「セキュリティー・クリアランス(適格性評価)」の資格を持つ人に限定。情報を漏洩した場合には、5年以下の拘禁刑などの罰則を科す。
日本は主要7カ国(G7)の中で唯一、経済安保情報を保護する制度がないという。法案の成立にあたり日本企業にとって海外企業と機密を含む技術の共同開発に参加しやすくなるなど国際競争力の強化につながる利点があるとのこと。
一方で法案には懸念すべきところもある。政府が保護の対象とする「重要経済安保情報」の範囲についてや、「重要経済安保情報」の内容が曖昧であったり、恣意的な指定になる可能性があることだ。
目次
・セキュリティー・クリアランス(適性評価)
・なぜ法案をつくった?
・統一教会の影
・セキュリティー・クリアランス(適性評価)
この法案は、経済安全保障に関する情報を含め、国家機密を扱える人を限定する「セキュリティー・クリアランス(適性評価)」制度を新たに拡大するもの。
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