メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)2024年4月6日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  自民党は4日、派閥の政治資金パーティー裏金化事件について、議員ら39人の処分を決めた。  安倍派の衆院側、参院側でトップだっら塩谷立、世耕弘成両氏に離党勧告、安倍派幹部を務めた下村博文、西村康稔両氏に党員資格停止1年、高木毅氏を党員資格停止とする。二階派の武田良太事務総長は党役職停止1年。  しかし首相である岸田文雄氏とと二階派の二階俊博会長は処分の対象に含まれない。  今回の処分については、28日に投開票される衆院3補欠選挙を見据えての、党の裏金問題についての「政治責任」について、区切りを付ける思惑がある。しかし、それでいても裏金事件については、なんら実態に解明がなされていない。  一方、離党勧告の処分となった安倍派の塩谷氏は、5日に記者会見を開き、「不正を画策した事実はなく心外」だとして、岸田首相に対し再審査の請求を行うことを検討する考えを示す。  他方、衆院議院運営委員会の与野党各会派代表者は4日、国会のデジタル化を目指す検討会の第3回会合を国会内で開き、衆院本会議場でのタブレット端末などの使用解禁について、「権威の問題だ」(意見を寄せた正副議長の一人)(1)として一蹴した。  しかし、現状の国会議員は、「権威」もなにもないのが明白であり、いまだ「権威」などとほざく人間はこの世から消えてもらえればよい。 (1) 松本学「「権威」で一蹴、本会議場でのタブレット使用解禁に暗雲 河野デジタル相の父も反対」2024年4月4日、https://www.sankei.com/article/20240404-GPXWTCJUP5MJ5BOHYRAVNJU5HQ/ -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 小林製薬「紅麹」問題で想起される”安倍案件” ”維新案件” 問題は万博にも飛び火 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------   小林製薬の「紅麹」を使った機能性表示食品のサプリメントについての健康被害の問題が続く。  少なくとも31都府県でサプリや関連する食品を摂取したとみられる人の健康被害相談が、各保健所に寄せられていることが分かっている。  また1日、厚生労働省は3月31日時点で入院に至った人が157人になったと発表、医療機関を受診した人は786人に上り、小林製薬への相談件数も約2万2200件になる。  今回、問題とされる紅麹は、昔から中国や台湾、日本などで食品に用いられてきたもの。天然の赤い着色が人気で、沖縄伝統の発酵食品「豆腐よう」や紹興酒などの原料ともなっている。  鹿児島大の吉崎由美子准教授(発酵食品学)によると、日本人の研究者が1970年代、紅麹菌から、コレステロールを下げる作用がある「モナコリンK」という成分を発見。近年は健康食品の原料としても注目されるように。  ただ、紅こうじ菌の中には、腎臓の病気を引き起こす恐れがある「シトリニン」というカビ毒を作るものも。  しかし問題視される商品「紅麹コレステヘルプ」の場合は、シトリニンを作らない紅麹菌を使って製造されている。そして問題発覚後に製品分析した際にも、シトリニンは検出されなかった(1)。 目次 ・機能性表示食品に「科学的根拠」はあるか? ・安倍案件 ・維新案件 火の粉は万博にも飛び火 ・機能性表示食品に「科学的根拠」はあるか?  一方、国の食品安全委員会によると、欧州では紅麹に由来するサプリメントの摂取が原因と疑われる健康被害が報告され、2014年に欧州連合(EU)が、紅麹菌が作るシトリニンのサプリメント中の基準値を設定した。 そしてフランスでは、摂取前に医師に相談するよう注意を呼びかけており、スイスでは、紅麹が含まれる食品や薬品の売買が禁止されている(2)。  他方、今回死亡が報告された5人が摂取していた「紅麹コレステヘルプ」は国が認める「機能性表示食品」の効果についても、そもそも疑念が湧く。  「体に良い」といった食品表示は嬉しいが、消費者問題研究所代表で食品表示アドバイザーの垣田達哉氏は、

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
  • 660円 / 月(税込)
  • 毎週 日・土曜日