第636号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
岩上安身のIWJ特報!
「クリミア半島が奪われることになれば100%と言っていいぐらい戦術核を使う
可能性が高まる! これは確実です!」
岩上安身によるロシア・ウクライナ研究の第一人者である評論家
元日本経済新聞記者・元朝日新聞モスクワ特派員・元高知大学大学院准教授・
塩原俊彦氏インタビュー
(その2)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(その1)のつづき
2024年1月22日、ロシア・ウクライナ研究の第一人者である塩原俊彦氏に岩上
安身が行ったインタビューの続きである。
・塩原俊彦氏(IWJ撮影、2024年1月22日)
https://bit.ly/3Ib3Zp5
塩原氏は、ウクライナ紛争停戦のための「2度目のチャンス」として、米軍ト
ップのマーク・ミリー統合参謀本部議長による、和平協議の機が熟したとする発
言を挙げる。しかし、バイデン米大統領はそれを無視し、ウクライナ軍支援が続
けられた。「バイデンが和平への道を閉ざした」と塩原氏は断じる。
塩原氏は「そもそも、アメリカは戦争をしたかった」として、その証拠に、ウ
クライナ東部の和平のための2014年「ミンスク合意」は「ウクライナのための時
間稼ぎ」だったとする、独メルケル前首相の「爆弾発言」を挙げる。
その間に、米国はウクライナに武器を与え、軍事力を強化してロシアと戦争さ
せたかったのだという。だからこそ、ウクライナのクーデターを支援したヴィク
トリア・ヌーランド氏(当時、米国務次官補)を、改めて国務省次官に抜擢し、
「また戦争してもいいと言うシグナル」を送った。
インタビューは、ウクライナとロシア、米国の関係の背景にある、「ポグロム
」(ユダヤ人虐殺)や「ホロドモール」(農業集団化を強行するためソ連共産党
によって引き起こされた、主にウクライナ人に対する人為的飢饉)などの、歴史
的経緯に至る。
その上で塩原氏は、米国の長期的外交戦略の根幹にある、米国の繁栄のために
「ロシアの弱体化と領土分割」が必要とする考えを指摘。岩上は、ウクライナ侵
攻の背景にある、「国をバラバラにする」と言われ続けたロシアの危機感に言及
した。
(記事目次)
◆「2014年のミンスク合意はウクライナのための時間稼ぎ」と独メルケル前首相
が爆弾発言! 米国はウクライナに武器を与え、軍事力を強化してロシアと戦争
させたかった!
◆「我々の繁栄のためにはロシアの弱体化と領土分割が必要だ」という米国。ウ
クライナ侵攻の背景には「国をバラバラにする」と言われ続けたロシアの危機感
がある!
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)