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盛り上がるNFLスーパーボウル ケルシーとテイラー・スウィフトとドナルド・トランプと 陰謀論も拡散 日本も巻まれる
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米アメフトプロリーグ・NFLの頂上決戦スーパーボウルの試合は、2連覇を狙うカンザスシティ・チーフスとサンフランシスコ・49ers(フォーティナイナーズ)のカードであるが、その試合の行方以上に、チーフスのスター選手トラヴィス・ケルシーと交際中の歌手テイラー・スウィフトの動向にも注目が集まっている。
スウィフトは昨年9月以降、チーフスの試合を観戦するためにスタジアムに12回足を運び、ケルシーに熱い声援を送った。
その効果は絶大で、Forbesによると、12歳から17歳の女性のチーフスの試合の視聴者数は53%増加。35歳以上の女性は34%、18歳から24歳の女性も24%上昇している。ケルシーの背番号87のジャージの売上は、400%増えたという(1)。
ただ、単なるお祭りさわぎに終わらないのが、アメリカ。先日、米共和党の大統領候補者争いから撤退し、トランプ前大統領の支持に回ったヴィヴェク・ラマスワミ氏は1月29日、X(旧Twitter)のアカウントで、
「来月のスーパーボウルで勝利するのは誰だろうか。そしてこの秋、人為的かつ文化的に下支えされたカップルから、大統領に関する重大な支持が発表されるのだろうか」
と投稿。要は、2人の交際は大統領選に向けて仕組まれたものとする陰謀論をふっかけたのだ。
目次
・スウィフトノミクス
・陰謀論
・モノ言う歌姫
・スウィフトノミクス
騒動には日本も巻き込まれた。
スウィフトは、2月7日から4日間、コンサートツアー「The Eras Tour」の東京公演を行う予定だが、最終日の後にはアメリカに戻ってラスベガスで試合を見る予定とのこと。
これについては、在米日本大使館がスウィフトの曲名を織り交ぜながら、
「我々は、T・スウィフト氏の東京からラスベガスへの移動をめぐる報道を目にしております。フライトは12時間、そして時差は17時間ですが、我々は自信をもって今、宣言できます(Speak Now)」(2)
との声明を出す。
スウィフトの影響力は非常に大きい。2023年の全米ツアーは、米国内総生産(GDP)を押し上げる貢献をしたとされ、その影響力から「スウィフトノミクス」と呼ばれるほど。
調査サイト「経済効果・NET」によれば、東京ドームで開催される公演は、経済効果が341億円と見積もられている(3)。
また、米国旅行協会によると、2023年の全米公演では「間接支出を含めると計100億ドル(約1.5兆円)の経済効果があった」とされている(4)。
・陰謀論
スウィフトの影響力に、保守派は反発。
「スーパーボウルが不正に操作されていると、これほど確信したことはない」
という声や、ハームタイムでスウィフトが歌って踊り、最後に
「ジョー・バイデン大統領を支持します」
と宣言するという、ケルシーとのロマンスを政治的に利用しようとNFが画策しているという「陰謀論」が広まった。
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