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はじめに
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自民党の一連の裏金事件ともに、「政策活動費」についても注目が集まっている。
政策活動費とは、政党から政治家個人に支出される政治資金。政治資金規正法では、政治家個人への寄付を原則禁止する一方、「政党はする寄付」は例外的に許容している。
しかしながら、一部政党をこのルートを用いて、政策活動費などの名目で政治資金を政治家個人に支出している(1)。
政策活動費は、「合法的な裏金」と呼ばれる。自民党では、年間10億円以上が、幹事長ら党幹部に渡るは、その使途は完全なブラックボックス。しかし、その使い道としては、飲み食いや国政選挙、地方選の資金援助、餞別など、
「『政策』という言葉はあるが政策は関係ない。飲み食いが多い」(2)
という有様。
ある閣僚関係者は、副幹事長に就いた際、当時の幹事長から数十万円入りの封筒を渡されていた。あるいは、党の政策論議を担う部会長にも就任祝いとしてカネが渡っていたという。
海外視察を控えた議員に要人との会合や贈り物の費用として、10万~100万円を渡していた重鎮も過去にはいた(3)。これらは、記録が残る口座振り込みではなく、現金入りの封筒で渡されたりもした。
(1) 時事ドットコムニュース「政策活動費の用語解説」2023年12月27日、
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023122700892&g=tha
(2) 大坪拓也「政策活動費 名ばかり」西日本新聞、2024年2月9日付朝刊、1項
(3) 大坪拓也、2024年
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日テレ「セクシー田中さん」問題の本質 テレビ局”電波屋”終了のお知らせ 脚本の在り方も問題が
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昨年10月期に日本テレビでドラマ化された「セクシー田中さん」などの作品で知られる漫画家、芦原妃名子(ひなこ)さん(本名:松本律子さん)(50)が1月28日に行方不明になり、翌29日には栃木県内で亡くなっているのが発見される。
芦原さんは2005年に「砂時計」で小学館漫画賞を受賞した実力派で、「セクシー田中さん」は地味ながらも魅力的なダンスが得意な女性をユーモラスに描いた作品。この作品は昨年10月より、日本テレビで放映。
しかし、芦原さんは1月に入り、ドラマの9話と10話の脚本を自分で書くしかなかったと、X(旧Twitter)で明かし、日本テレビとの間で問題があったことを示唆する。
芦原さんの訃報が伝えられた後、29日付で日本テレビは芦原さんへの感謝を表す追悼コメントを出し、ドラマ制作の過程について説明、「芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております」とした。
だが、このコメントには「冷たい」との批判が多く寄せられる。
問題の背後には、ドラマを通じて配信視聴者を狙うコンテンツビジネスの拡大がある。ただ、これは“電波屋”としてのテレビ局の伝統的なビジネスモデルが変化していることを指し示した。
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毎月10日:午前8時~翌日午前8時>
目次
・繰り返される原作改悪
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