□■□ 石原加受子の実生活に使える「意識のお話」 □■□
「自分中心心理学」は、自分を愛するための心理学です。
「自分を愛する」には、自分を核とします。
可能な限り自分の心に寄り添い、自分の心を裏切らない。
そして、自分の心を満たす。
そうなれば、自分の「願い」は、ストレートに叶います。
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□■【石原加受子】出会う運命だったとしても、なぜ? ■□
夫と連れ添って数十年になるという妻の話です。
最近、思うこと。
根っこはもともと、同じだったんだ……。
最初は、夫が横暴で独善的で、
「私からすると、とにかくひどい。一言では言い尽くせません」
数十年経って冷静に考えると、
「こんな夫婦っているのだろうかと思ってしまいます」
「どこの家庭でもトラブルはあるでしょうが、考えられないほど
ひどく偏った相手だったんだと、ようやく数十年経ってから、思
うんです。あんな男に連れ添っている自分自身も、まともじゃな
いって」
最初出会ったとき、妻は、夫に対して、とても紳士的で会話も丁
寧で扱いも巧みだと感心した。
妻はしゃべりベタで、話すことに自信がなかった。
夫は、どこに出ても堂々としているように、妻の目には映った。
自分には決してないものだと思った。
「この人だったら、私を丁寧に扱ってくれるに違いない。じっく
りと私の話に耳を傾けてくれるに違いない」
そう思った。
しかし結婚してみると、まったくの別人格だった。
体面、体裁、世間体ばかり気にしていて、家にいる夫はだらしな
いだけの男だった。
最初に自分が憧れたあの弁舌の爽やかさはなんだったんだろうと
思った。
こんな男が世の中にいるのだろうかと思うほど、
「まったく人の話は、聞く耳をもちません。そのチャンスすらな
いと言うと、驚くかもしれません。でも、ほんとうなんです」
たまたま子供たちがいないとき、二人で食卓に座ったときに、
「この人は、決して、人と向き合えないんだ」
と妻は確信した。
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