金融不安は大規模緩和の産物
先週、ECB(欧州中央銀行は金融不安が高まる中でもあえて0.5%の利上げに踏み切りました。市場の目はおのずと今晩のFOMCに向かいます。市場金利はすでに「利上げ見送り」を織り込んで2年国債は一時3.6%台まで低下しました。当局が金融不安を回避するためにいったん利上げを中断するのか、あくまで2%の物価目標達成に向けて行動するのか、FRBは大きな決断を迫られます。
「変形バブル・サイクル」
一般にバブル・サイクルという言葉があるように、一旦バブルが弾けると次のバブルが発生しやすくなります。バブル崩壊で経済危機が起こり、その危機救済のために改めて大規模緩和がなされ、これが次なるバブルを醸成するためです。2000年のITバブル崩壊に「9.11同時多発テロ」が重なってFRBはFF金利を異例の1%にまで下げ、これが住宅バブル、リーマン危機をもたらしました。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)