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「世界経済・市場花だより」第608号 米国市場は景気期待と金利懸念の綱引きから、景気悪化相場へ?/株安・外貨安へ

馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
******************************* 馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」  ******************************* 第608号(2023/2/19) 米国市場は景気期待と金利懸念の綱引きから、景気悪化相場へ?/株安・外貨安へ この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。 ※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。 なお、3月からは、参加費を5000円に改定しております。何とぞご容赦ください。 3/4(土)葛西(5/25) 3/18(土)高岡(2/25) 3/21(火、祝)福岡(4/15) 3/25(土)浅草(13/15)(残席:2) 4/1(土)札幌(2/20) 4/8(土)横浜(0/20) 4/15(土)大阪(4/20) 4/22(土)浜松町(2/20) 4/29(土、祝)名古屋(6/20) 5月のどこかで、ウェブセミナーを追加開催する予定です。日程決定まで、しばらく(1~2か月くらい?)お待ちくだされば幸いです。 セミナーのスケジュールは、 http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。 上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も掲載しています。 ☆過ぎし花~先週(2/13~2/17)の世界経済・市場を振り返って <米国市場は、景気の底固さ期待と金利上昇懸念の綱引きから、景気悪化を展望する展開へと踏み出し始めたか> (まとめ) 先週は、米国において、先々週に広がった利上げ幅拡大懸念が、根強く残りました。さらに、2/16(木)に発表された1月分の生産者物価指数が予想を上回る伸びとなり、加えて一部連銀高官の発言もあって、利上げ幅拡大懸念は一段と膨らみました。 一方で、2/15(水)発表の1月分の小売売上高の強さなどから、景気が底固いとの期待も広がりました。 このため概ね先週の米国株価は、景気期待と金利上昇懸念が綱引きし、日内で上下に振れる局面が目立った一方、結局基調としては膠着状況となりました。また、景気の底固さを背景とした金利上昇観測から、米長期金利は押し上がり、米ドルも上昇しました。 ところが先週末にかけては、それほど利上げが続くのであれば最終的に米景気は崩れる、という正しい理解がじわりと勝り始めたためか、1月分の米経済統計の強さは持続しない、との見解が広がったためか、企業業績面から株価の頭の重さが持続しました。先行き景気が悪化するのなら(短期金利が上がって行っても)長期金利は長期展望から下がっていく、という色合いが優勢となり、米10年国債利回りは一時の高さから反落し、それにつれて米ドル円相場も一時の高値からやや下押しを見せました。 (詳細) 先週は、米国で様々な観測から米株価、米債券価格、米ドル相場が動き、日本市場はそれをにらみながらの推移となりました。 その米国市場の動きについては、先週全般に、先々週の連銀高官の発言などが引き起こした政策金利の上昇懸念が、持続しました。 そうした金利先高懸念のなか、事前には、2/14(火)発表の1月のCPI(消費者物価指数)の数値によって、市場が大荒れになるのではないか、との不安が唱えられていました。実際のCPIの数値は、前年比が12月の6.5%から1月は6.4%に低下(インフレが改善)したものの、低下幅は小さいものでしたし、事前の市場予想の6.2%までは低下しませんでした。 しかし市場の反応は平静で(株価指数はザラ場で下げを大きくする局面がありましたが引けにかけては持ち直し)、特に大きな波乱とはなりませんでした。まあ、今回のような反応が「正常」であって、昨年のように、CPI前年比が低下しても予想ほどの低下をしなかったとして、ニューヨークダウ工業株指数が前日比で1200ドル幅も急落した方が、「過剰反応」だったと言えましょう。

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