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第274号:とんでもない計算間違い(下)

田中優の‘持続する志’(有料・活動支援版)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『 田中優の未来レポート 』 第274号/2022.12.30 http://www.mag2.com/m/0001363131.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ とんでもない計算間違い(下) 森林の力 前号、前々号ともに森の二酸化炭素吸収量の話だった。 ・森林の吸収力の巨大な数値の誤り ・「HWP(伐採木材製品)」と呼ばれる家屋や家具となった木材についての炭素吸収量の問題 これだけでも膨大な計算違いがあった訳だが、今回は同じくらい大きな海洋の生物の二酸化炭素吸収 として、「ブルーカーボン」 と呼ばれる海洋中の光合成生物の話をしよう。 しかしその前に、ひとつだけ前回述べなかった世界の森林の二酸化炭素吸収量についての話を紹介したい。 そこで紹介したいのは以下のような記事だ(図1)。 2000年代の陸域CO2吸収量が過去100年間で最大!過去の大規模土地利用変化から回復した植生が原因の一つ~陸域生態系による大気CO2増加の緩和プロセスに新たな理解~ より 図1 増大炭素収支の 「千葉大学環境リモートセンシング研究センター近藤雅征特任助教が率いる「国際研究グループ」は、全球を対象とした陸域炭素収支注1のシミュレーション解析から、陸域の二酸化炭素(以下、CO2)の吸収量が1960年代から増加傾向にあり、2000年代において過去100年間で最大となったことを明らかにした。 その主要な原因の一つが、過去の大規模な土地利用変化から回復した植生に起因しており、特に30-50年前に土地利用変化が活発であったアメリカ、ヨーロッパ諸国、中国の植生が現在において大気CO2の大きな吸収源になっていることを検出した」 という記事だ。

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  • 環境活動家、田中優(たなかゆう)の有料・活動支援版メルマガです。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などのさまざまなNGO活動に関わり、日本で初めてのNPOバンクを作りました。経験と知識と綿密なデータを基に、独自の視点で生み出した社会の新しい仕組みづくりのヒントや国内外を取材したお話をご紹介します。頂いた購読料の一部を、次の社会を作るための活動資金にさせて頂きます。 ★まぐまぐ大賞2017 専門情報部門にて【第1位】 ★まぐまぐ大賞2018 専門情報部門にて【第2位】 ★まぐまぐ大賞2019 専門情報部門にて【第3位】 を頂きました!
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