予想されていた結果とはいえ、蔡英文政権にとっては、厳しい審判が下されたといえよう。
26日に投開票された台湾版統一地方選挙での痛い敗北である。
〈首長選の投開票は、6の直轄市と15の県と市で行われた。テレビ局TVBSの選挙速報(日本時間26日午後10時15分現在)によると、民進党は高雄市や台南市で勝利し、5市県を獲得したが、基隆市を8年ぶりに失った。改選前に14市県を有した最大野党・国民党は、台北市と桃園市など13市県を得た。台湾民衆党は新竹市で初めて勝利した。〉(読売新聞オンライン)という。
最重要の台北や北部の桃園の主要市長選で敗れた。
そして、〈蔡英文(ツァイインウェン)総統率いる与党・民進党は、焦点だった首長ポストの獲得で改選前の7市県に届かず、大敗した。総統の任期を1年半残す蔡氏は敗北の責任を取るとして、党主席については辞任を表明した。〉(同前)のである。
そもそも現状維持に近い目標は、やはり大敗北した前回の統一地方選挙(2018年)が基準となっていると考えれば、新聞各紙が「大敗北」という見出しで報じたことにも誇張はない。
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