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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 150
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、アリババの淘宝網(タオバオ)が、種草系ECに対抗をしている手法をご紹介します。
種草ECというのは、小紅書、抖音、快手などが行っている仕組みで、動画や画像の記事に商品タグを埋め込むことができ、その商品タグをタップすることで商品詳細ページが表示され、そのまま購入までできるというものです。
動画や画像の記事で、欲求を喚起し、そのまま購入まで直結だけるため、非常に強いECとして、タオバオなどの伝統的な検索型ECを苦しめています。
ところがタオバオは、さすがアリババだと思いますが、この対抗策を打ち出しています。それは「拍立淘」(パイリータオ)という画像検索の仕組みです。詳しくは本文でご紹介しますが、電子透かしを埋め込むことができ、種草の場をSNSやショートムービーだけでなく、すべてのウェブに広げることが可能な面白い機能を持っています。
この機能自体の認知度がまだ高くなく、また、拍立淘の機能自体にもまだ未熟な部分があるため、一部のタオバオ関係者から注目されている段階ですが、なにかうまく歯車が噛み合うと、種草を凌駕するパワフルな機能になる可能性があります。
今回は拍立淘とはどのようなものをかをご紹介し、種草ECとタオバオの熾烈な競争についてご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 150
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▼目次▼
勢いのある種草ECに対抗するタオバオ。電子透かしを活用したユニークな独自手法を確立
小米物語その69
アリババ物語その69
今週の「中華IT最新事情」
Q&Aコーナー
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勢いのある種草ECに対抗するタオバオ
電子透かしを活用したユニークな独自手法を確立
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今回は、淘宝網(タオバオ)の種草対抗策についてご紹介します。
タオバオは、アリババが運営するオーソドックスな検索型ECで、欲しい商品名を入力して、商品を検索し、価格や性能などを比較して、商品購入ページから購入をするというECです。
しかし、2010年頃から中国ではニュータイプのECが続々と登場しています。ひとつはピンドードーです。同じ商品を購入する人をSNSで探して、たくさんの人が同じ商品を買うようにすると、価格がどんどん割引されていくという仕組みで、ソーシャルECなどとも呼ばれます。
さらに2019年あたりから大きな存在になってきたのが、種草系ECです。種草(ジョンツァオ)については「vol.129:SNS「小紅書」から生まれた「種草」とKOC。種草経済、種草マーケティングとは何か」でご紹介しましたが、これがうまく消費者の心をつかみ、SNS「小紅書」(シャオホンシュー、RED)はECとしても大きな存在になってきました。さらに、ショートムービー「抖音」(ドウイン)、「快手」(クワイショウ)も種草の仕組みを導入することで、大きな売上をあげるようになりました。
このような新興ECにタオバオや京東(ジンドン)のような伝統的なECが押されて、苦しい立場に追い込まれています。この辺りの事情は、「vol.124:追い詰められるアリババ。ピンドードー、小紅書、抖音、快手がつくるアリババ包囲網」でご紹介しています。
しかし、さすがとしか言いようがありませんが、タオバオの逆襲が始まっています。このアリババ包囲網をひっくり返すほどのポテンシャルはありませんが、しぶとく抵抗をしているのです。その抵抗ぶりが、日本のECでも参考になる部分が多いため、今回は、このタオバオがどんな抵抗をしているのかをご紹介します。
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