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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 149
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、ミニプログラムのゲームについてご紹介します。
現在、中国で「羊了個羊」(ヤンラガヤン)というゲームが爆発的な人気になっています。内容はカジュアルゲームであり、積み重ねられたタイルから同じ柄のものを3つ選んで消していくというものです。
人気に秘密は、クリアできそうでできないところです。後10枚ぐらいのところで手詰まりが起きることが多く、「もうちょっとでクリアなのに」という悔しさから再びやってしまうのです。広告収入は1日に数千万円は入っていると推測され、苦しい状況にあったゲーム産業にとっても明るいニュースとなりました。
もうひとつ大きな点が、WeChatミニプログラムのゲームであったということです。ミニプログラムなので、アプリをダウンロードする必要はなく、いつでもどこでも気軽に試してみることができます。もともと暇つぶしのゲームであることから、少し暇な時間ができるとヤンラガヤンをやってしまうという現象が起きました。
このミニプログラムでゲームを配信するというのが、ゲーム産業にとって大きな隘路になり始めています。ミニプログラムのゲームでも、広告収入は得られますし、アプリゲームと連動させることで、アプリに誘導し、課金収入をねらうこともできます。
このミニプログラムでの配信ということが、今後のゲーム産業を成長させる鍵になってきています。
今回はミニプログラムのゲームとはどのようなものをかをご紹介し、そこからどのように収益化に結びつけようとしているのかをご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 149
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▼目次▼
中国スマホゲームの進む2つの方向。海外進出とミニプログラムゲーム
小米物語その68
アリババ物語その68
今週の「中華IT最新事情」
Q&Aコーナー
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中国スマホゲームの進む2つの方向。
海外進出とミニプログラムゲーム
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今回は、ミニプログラムのゲームついてご紹介します。
中国で、今、「羊了個羊」(ヤンラガヤン)というゲームが爆発的な人気になっています。北京簡游科技が開発したこのゲームは、9月に公開されると9月13日には百度(バイドゥ)の検索ワードの1位となり、9月16日にはウェイボーで関連ツイートが25億件を突破しました。あまりの人気に、サーバーが6回も落ちるという現象まで起き、今では無数の類似ゲームが登場しています。
https://www.youtube.com/watch?v=MaM5YqDA-Po
▲中国で爆発的な人気になっているミニプログラムゲーム「羊了個羊」
ヤンラガヤンは、昔からあるタイル消しゲームです。重ねて並べられたタイルから同じ絵柄のタイルを3枚見つけると消すことができます。絵柄が可愛いという他、特に変わったところがありません。ところが、このヤンラガヤンにはハマる要素が仕込まれていたのです。
第1面はチュートリアルも兼ねているため、攻略できない人はまずいないほど簡単です。しかし、第2面が難しいのです。どうやっても最後はタイルが取れない状態となり、簡游科技では成功率は0.1%だと公表しています。この、どうやっても突破できない第2面をなんとか突破しようとみな夢中になりました。そして、運よく突破した人はその画面をSNSで紹介します。これがまた人気を呼ぶという好循環を生みました。
このヤンラガヤンでユニークだったのは、SNSでさまざまなことが議論されたことです。例えば、「実は第2面というのはどうやっても突破できなくて、簡游科技は第3面を現在開発している最中だ」というフェイクニュースが流れました。もちろんそんなことはないのですが、この話がうなづけるほど第2面が突破できないのです。
さらに面白い仕掛けが仕込まれていることも判明しました。あと数枚で解けるというところまでたどり着いてみると、なんとタイルの数が中途半端で3枚組をつくることができず、どうやっても解けない状況があるのです。「これはバグだ!」ということで、その画像がネットを駆け巡りました。
簡游科技はノーコメントですが、意図的にこのような絶対に解けない面構成を入れて、プレイヤーを悔しがらせ、再度チャレンジさせる演出だったようです。
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