中国共産党第20回全国代表大会が10月16日に開幕した。
世界が注目する人事が出そろうのは閉幕直後に開催される1中全会(中国共産党第20回中央委員会第1回全体会議)である。それ以前に中国のこれからを占うのは時期尚早だ。
ただ、中国を取り囲む外部環境の厳しさは、党中央及び指導部の選択と決断に大きな影響を与える。
ここ数年、習近平国家主席が繰り返してきたように、いま中国は「100年に一度の大きな変化の圧力にさらされている」。それが共産党の危機感でもある。そして、この警戒の大きな部分が対外関係に向けられていることも間違いないのだ。
もちろん、最大の逆風はアメリカが制裁の嵐だ。この嵐が強ければ強いほど中国は安定を求め、大きな変化を避ける方向に舵を切ると考えられている。つまり人事の刷新を最小限にとどめることで、権力継承のプロセスが遅れるということだ。もし変化の乏しい人事となれば、それは中国がよほど深刻に現在の情勢をとらえているということだ。
さて、その意味で今週は中国を取り巻く外部の状況がどうなっているのかをヨーロッパ(イギリスを含む)の動きから見てゆくことにしたい。
なかでも注目は「政治」がもたらす「経済」へのマイナスについてだ。この視点からヨーロッパの選択をみてゆくことは、そのまま「明日の日本」にもつながってゆく。
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