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高野孟のTHE JOURNAL Vol.568 2022.9.26
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《FROM THE EDITOR》
「第3次安倍政権」という悪夢
【2】《INSIDER No.1174》
安倍政治の悪き遺産の数々が折り重なって衰退が深まる
/これではまるで「日本国の葬儀」ではないか?
【3】《FLASH No.479》
内閣支持率「危険水域」入りでも…岸田降ろしが盛り上
がらない理由/日刊ゲンダイ9月22日付「永田町の裏を
読む」から転載
■■INSIDER No.1174 22/09/26 ■■■■■■■■■
安倍政治の悪き遺産の数々が折り重なって衰退が深まる
/これではまるで「日本国の葬儀」ではないか?
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
考えてみると、いまこの国で起きている禍々しいこと
のほぼ全ては、安倍晋三元首相がその計8年8カ月の執
政を通じて培い、貪り、最後は無責任にも放置したまま
にしたいくつもの「負の遺産」と深く関わっている。そ
のうちの5つか6つを取り上げて粗描するが、そのどれ
もが何らキッパリと決着をつけられないまま日本国にの
しかかっているのでは、もはや沈没しかあり得ない。27
日に行われるのが「日本国の葬儀」にならないよう祈る
ばかりである。
(1)統一教会汚染
目下の最大焦点となっている旧統一教会の自民党に対
する浸透工作の泥沼的実態を作り出した張本人は、岸信
介から安倍までの岸・安倍家3代であり、その意味では
安倍があのような非業の死を遂げたのはまさに因果応報
と言うほかない。その核心部分の解明は点検対象から外
し、そればかりか国の名において早々に葬って蓋をして
しまおうというのでは、国民の反感を買って当然であ
る。
本誌が繰り返し強調してきたことだが、これは一部の
寝呆けた論者が言うような「宗教と政治の関わり方」と
か「信教の自由」とかに関わる「微妙な問題」などでは
あり得ず、また霊感商法で深刻な被害を出している「反
社会的団体」の問題にも止まらない。統一教会は、言う
までもなく韓国発祥で、1960年代には朴正煕政権=金鐘
泌KCIA初代長官の手先として「対米・対日政治工作」に
従事した政治謀略機関であり(米下院フレーザー委員会
の1978年報告書)、しかも宗教的な教義の中に日本は悪
魔の国であり戦前には韓国を支配し搾取したのだからど
んな手段を弄して日本人から金を搾り取っても構わない
ことを明記している極端な「反日組織」である。
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