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高野孟のTHE JOURNAL Vol.566 2022.9.12
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《FROM THE EDITOR》
八重洲ブックセンターの閉店
【2】《INSIDER No.1172》
沖縄県知事選は玉城デニーが大差で再選/茂木幹事長の
「辺野古基地建設」強硬路線は躓くのか?
【3】《FLASH No.475》
議員と統一教会の関わりは国家安全保障上の深刻な問題
である/日刊ゲンダイ9月8日付「永田町の裏を読む」
から転載
【4】《FLASH No.476》
退院その後(13)――和田秀樹が近藤誠を追悼
■■INSIDER No.1172 22/09/12 ■■■■■■■■■
沖縄県知事選は玉城デニーが大差で再選/茂木幹事長の
「辺野古基地建設」強硬路線は躓くのか?
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9月12日投開票の沖縄県知事選は、20時の投票終了と
同時に沖縄2紙の電子版もNHK全国放送も「当確」を打
つほどの大差による玉城デニー再選という結果をもたら
した。
確定得票数は、「オール沖縄」の玉城33万9767票に対
して、自公が推す佐喜真淳27万4844票、保守系無所属の
下地幹郎5万3677票で、佐喜真と下地の票を足しても1
万票余り玉城に及ばない。ということは下地の参入で保
守地盤の一部が食われて佐喜真にマイナスという事前の
分析があったが、佐喜真の主要な敗因はそこではないと
いうことになる。
また、同時に行われた県議補選では、自民党、参政
党、無所属と競ったオール沖縄候補=上原快佐前那覇市
議が当選した。これは、故・翁長雄志前知事の息子の翁
長雄治前県議が那覇市長選出馬のため辞任したことに伴
う補選。翁長が辞職する前は与党24、野党・中立23で、
もし上野が負ければ玉城知事が県議会の少数与党を率い
ることになったのだが、辛うじて多数与党を維持するこ
とに成功した。
確定得票数は、上原快佐4万4302票に対して、社会大
衆党の糸数慶子の娘ながら無所属で立った糸数未希3万
7944票、自民が推したエステサロン経営者の下地ななえ
3万72597票、参政党から出た元那覇市議の仲松寛1万
1968票。「辺野古ノー」のオール沖縄系も同イエスの保
守系も分裂した形だが、前者計8万2246に対して後者計
4万9227と、前者がダブルスコアに近い差で勝ってい
る。この結果は、次の“決戦”とされる10月23日投開票
の那覇市長選で翁長有利に作用する。
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