こんばんは!
年金アドバイザーのhirokiです。
8月は今から77年前の日本の敗戦月ですが年金制度とも関係が深いので、その辺の話と一緒に考えていきたいと思います。
ーーーーーーー
1.新しく年金改正されても、従来の法律は影のように残り続ける。
ーーーーーーー
公的年金の土台は厚生年金と国民年金ですが、厚生年金は非常に複雑で難しいと言われます。
年金の難しさは過去に終わったはずの制度が、経過措置として残り続ける事が多いからです。
代表的なものとしては支給開始年齢ですが、昭和61年4月にそれまで60歳支給だった厚生年金を65歳支給とした時ですね。
急に5年も年金支払いを先送りさせてしまうと大変な事になるので、20年ほど時間を掛けながら支給開始年齢を引き上げていきます。
年金は人の生活に直結する事なので、改正しても急に変更できないわけです。
年金は改正が毎年のようにありますが、急に変化させないように、今までの法律がしばらくの間残り続けるような事がたくさんあります。
こういうのを経過措置といいます。
至る所に経過措置があるので、過去の年金がどういうものだったのかという事を把握する事も必要となってきます。
例えば今の80代以上の人の生きた時代の年金制度と、今の60代以前の人の年金制度は随分違いがあるので、単純に現在の年金の制度で話してしまうと噛み合わない事も多いです。
かなりの高齢の人から自分自身の過去の年金記録について相談をされて、何十年も前の年金制度の事情などを説明しないといけない事もあります。
例えば今90歳の人の年金であれば20歳の頃といえば昭和27年です。
当時はまだ国民年金が無かった時代を生きた人に、「20歳から国民年金に強制加入しないといけなかったんですよ」なんてことを言うと完全に誤案内になります^^;
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)