ヒデキと盛世のお悩み相談のyou-tubeチャンネルのゲストに元経産官僚でエネルギー問題の専門家の石川和男さんに来ていただいた。
木村さんと同じく、日本はエネルギーの安全保障を考えていないという主張は正鵠を射ている。
さて、ガソリンがどこまで上がり続けるのかという問題について、むしろ原油が上がって問題になるのは電気料金だろうという話をされていた。
私も実はそう考えている。
私は高齢者を専門とする精神科医なのだが、墓場に行って墓碑銘などをみると夏場に死んでいる人がかなり多い。
冷房が普及する前は、とくに高齢者は夏場に死んでいたのだ。歳をとると冬場に感染症で死ぬ人は増えるが、それ以上に、夏場に熱射病や脱水で死ぬ人のほうが多いのだ。
昔と違って高齢者が冷房がもったいないといってつけない人はだいぶ減ったが、電気料金が上がりすぎたり、夏場に停電が起こると、人死につながる。
そういう点で、石川さんの不安はきわめてまともなものである。
ただ、ガソリン価格が上がることには、それほど危機感を感じていないというのは非常に気になる話だ。
ある時期から世襲の政治家は小学校から東京の大学の付属校に通うようになるし、官僚も首都圏か京阪神の中高一貫校から東大というパターンが増えているらしい。彼らが作る政策はどうしても地方の実情を無視したものになる。
高齢者が事故を起こしたら免許を取り上げるという立法を行うのも地方のことが何もわかっていないからだろう。
そして、それを報じるマスコミのほうは、とくにテレビマスコミは広告主の子弟など東京の金持ちのボンボンで、小学校から名門私立とか、私立文系の数学が出来ない人が多い。
統計をまったく使わず、高齢者の事故をはやしたてるし、免許を取り上げた際の地方の人たちのダメージがわかっていない。
こんな政治家、こんな官僚、こんなマスコミだから、ガソリン価格があがったって知ったことではない。
地方の人たちは困るが、東京の人はほとんど困らない。
さらに運転手つきの車に乗っている人たちや、燃費の悪いポルシェを乗り回す、あるいはテスラを乗り回す金持ちのボンボンのマスコミの人間には、ガソリンが上がる意味すらわからないだろう。
おそらく、ガソリンは300円になっても放置されるだろう。
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