今週のざっくばらん
キッチンカー
先日、日本の親戚と話している時に「キッチンカー」という言葉が出てきました。初耳でしたが、話の内容から、英語の「Food Truck」に相当する「和製英語」であることが理解出来ました(下の写真は、日本語版 Wikipedia 「キッチンカー」より)。
和製英語として有名なのは、ナイター(night game)やアフターサービス(customer service)ですが、なんと言っても面白いのが「リンス」です。
英語では conditioner (シャンプーによって、脂が落ちすぎたりpHがアルカリ性になってしまった上のコンディションを整える、という意味)ですが、最初に日本市場に導入した会社が「髪をすすぐ」時に使うという理由で「リンス」という名称で発売したため、それが和製英語として定着してしまいました。しかし、その後、外資系のメーカーが、英語をそのままカタカナにして「コンディショナー」として発売したため、「リンスとコンディショナーは異なるもの」という誤解が日本では生まれてしまったのです(「リンス」と「コンディショナー」の違いって?それぞれの役割や順番についても解説!)。
さらに複雑にしているのが、「トリートメント」という商品で、基本的な目的はリンス・コンディショナーと同じですが、より多くの化粧品を売りたいと考えている化粧品メーカーにより作られたカテゴリーの商品です。
ちなみに、何年か前に「男性と女性のシャンプー選びの違い」というグラフが評判になったので、下に貼り付けておきます(How Women Choose Shampoo vs. How Men Choose Shampoo)。
女性は、「ブランド、香り、成分」などを重視してシャンプー選びをするのに対して、男性は「シャンプーと書いてある」ことを最も重視しているそうです。
クリプトデバイド
先週の土曜日に、「まぐまぐライブ」でユーチューバー(56万サブスクライバー)として有名な「マナブ」さんと対談をしました。マナブさんは、大学卒業後にフィリピンで就職し、その後フリーターとなって Youtube やブログで稼ぐようになり、今はドバイ籍の会社を経営しつつバンコクで暮らしているという、とても興味深い生き方をしている方です。
対談の中で知ったのですが、彼はYoutubeやブログで稼いだお金はすべてすぐに暗号通貨に変えてしまっているそうです。結果として、「財産の大半が暗号通貨であり、どこの政府も彼の財産を把握出来ていない状況」になっているとのことです。
これまで暗号通貨やNFTに投資をしている人には大勢会って来ましたが、「財産の大半を暗号通貨として持っている」人に会ったのは初めてです。「来るべき時代が来つつある」と強く感じました。
何年か前に、「デジタルデバイド」という言葉が流行りました。スマホやパソコンなどのデジタルデバイスを上手に使いこなせる人たちと、そうでない人たちの間に、大きなギャップが生じていることを示した言葉ですが、それが今やクリプト(=暗号通貨)に関して起こりつつあるように思えます。
それは「クリプトデバイド」と呼ぶべき現象で、マナブさんのように、財産の大半をクリプト資産として持ち・運用する人たちと、そうで人たちとの間に大きなギャップが生まれつつあるのです。
近いうち、収入も支出もすべてクリプトで行うことが可能な時代が来るでしょうから、そうなると、ドルや円の経済圏とは全く別のところに、「クリプト経済圏」のようなものが生まれてしまうことになります。
しかし、その状態は、既存の政府にとっては全く好ましくないことなので、政府側はなんとかしてそんな人たちから税金を徴取しようとするでしょうが、簡単ではないと思います。Coinbase のような委託型のウォレットであればまだ把握出来ますが、Metamask などを使った独自ウォレットを持たれてしまっては、把握のしようがありません。
最終的には、そんな経済圏を前提にした国(クリプト国家)が作られ、マナブさんのような人はその国のパスポートを取得して、自由に生きる時代が来るのだと思います。
実際に、そんな国が作られたら、マナブさんは、すぐにでもパスポートを取得するそうです。こんな風に明らかにニーズがあるケースでは、それに対する答えが提供されるのも時間の問題なので、あと10年もしないうちに「クリプト国家」が出来てしまう可能性も十分にあると思います。
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