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第208回 暗号通貨の今週のトレンド、「分散型リサイクル」その2
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▼今回の記事
いつものように今回も、ビットコインを中心とした暗号通貨の全体的なトレンドを紹介する。暗号通貨に対する評価が高まっているようだ。次にメインテーマとして、「分散型リサイクル」の分野でいま注目されているプロジェクトを紹介する。
▼上昇トレンドのビットコイン
先週に出された暗号通貨に対する米大統領令の後も、ビットコインを中心とした暗号通貨の相場は上昇トレンドを維持している。先週は440万円台で取引されていたビットコインは、3月18日には久々に500万円を突破した。いまは、480万円台後半で取引されている。
相場ではさまざまな予想があるが、将来の大幅の上昇を予測したものが多い。もしかしたら、今後は期待できるかもしれない。楽観的な予想が多くなっているひとつの理由は、ロシアのウクライナ侵攻後、暗号通貨に対する世界の状況が大きく変化しているからにほかならない。
●ロシアの状況
前回の記事にも書いたが、この状況の変化を主導しているのがロシアだ。ロシアの大手銀行が契約企業が独自のトークンを発行できるサービスを始め、生き残りを図っている。
その代表的なものは、ロシア最大の金融機関である「スベルバンク」だ。先週、「ロシア中央銀行」からデジタル資産を顧客に発行するライセンスを取得した。
これは、企業が「スベルバンク」の開発したブロックチェーンのプラットフォームで自社のトークンを取引することのできるサービスである。デジタル資産であるトークンの取引は、ロシアが排除された送金システム、「SWIFT」を介さないので、企業はトークンによる決済が可能になる。
契約企業は1ヶ月後に、「スベルバンク」のブロックチェーンプラットフォームで最初の取引を行うことができるようになる。
「ロシア中央銀行」が「スベルバンク」にデジタル資産の発行を許可したことは、以前の方針からの迅速な脱却だ。ロシア当局は以前、2021年に暗号通貨を全面的に禁止しようとし、中央銀行は暗号通貨を「金融安定への脅威 」と呼ぶまでになっていた。
ロシアのウクライナ侵攻が2月24日に始まった後、「ロンドン証券取引所」で95%以上の価値を失った「スベルバンク」は、いま暗号資産のサービスを必要としている。
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