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言いすぎか!!
弁護士北村晴男 本音を語る
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Vol.137
2022.3.15
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目次
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【1】 『ロシアのウクライナ侵攻
日本が取るべき行動とは』
【2】 『北村晴男の"素"』
【3】 『番組出演予定
イベント情報』
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【1】 『ロシアのウクライナ侵攻
日本が取るべき行動とは』
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日本の外務省に危機意識はあるのか
ロシアがウクライナとの国境に軍隊を続々と集結させた段階で、ウクライナのコルスンスキー駐日大使が林芳正外務大臣との面会を外務省に求めた。だが、「約1か月経っても面会ができていない」という。それが3月2日の参院予算委員会で取り上げられ、騒動となった。
これに対し、コルスンスキー大使が「会おうとしなかったのは鈴木貴子副大臣だ」とツイートしたため、さらに炎上。
鈴木外務副大臣の父親は「親ロシア派」として有名な鈴木宗男氏。当然、さまざまな憶測が流れた。さらに鈴木副大臣が「口頭での要請はあったものの、書面での要請が届いていなかった」と逃げる。
林大臣は記者から「口頭での要請」について質問されると「パーティー等の場でお会いすれば、『今度ぜひ大臣にお会いしたいですね』というようなことから始まって、口頭でのお話というのは、いろいろなレベルで行われている」と、悠長に回答。
さらに記者から「雑談ベースで、事務方が本気にしなかったということか」と追及されたが、それには答えず、はぐらかした。
これに対し、外務省は「24日にウクライナ大使からの正式な書面による要請があり、大臣に伝えた」と回答。これらの話を総合すると「2月初旬には口頭でウクライナ大使から面会要請があり、ロシアによる侵攻当日の2月24日には書面による正式要請があったが、それでも3月2日まで放置していた」ということになる。
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ロシアの専門家か、それとも代弁者か
今回のウクライナ侵攻で、「専門家というのは、本当にアテにならない」と熟(つく)づく思う。
林大臣、鈴木外務副大臣だけではない。多くの識者やロシア専門家は侵攻前、呑気(のんき)に「まさかプーチンはウクライナに侵攻しないだろう」と言っていた。
「そうであってほしくない」という(希望的)思いが判断を鈍らせ「物事を素直に見ていない」のだろうか。
いや、それだけではない。「プーチンはウクライナに侵攻しない」という発言からは、大きな疑惑が見え隠れする。
ロシア専門家とは、ロシアを研究する人たち。これまでロシアに何度も入国し、さまざまなロシア人との人脈をつくってきたはず。ロシアと深いつながりを持たなければ、ロシア専門家にはなれない。
「いま、プーチンやロシアのことを悪く言うと、今後ロシアに入国拒否され、研究活動に差し障りが出る」。そんな恐れが専門家としての当たり前の判断を狂わせ、勢い「プーチンはそんな悪い人間じゃありませんよ」などとロシア側に配慮した言い方をさせていたのではないのか。
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