21世紀の今日、いかなる軍事力の行使も許されない。たとえそれがロシアのいう「平和を維持するための軍事作戦」だったとしても。国際社会から非難が集中するのは当然だ。
だが、その一方でロシアとウクライナの戦争(以下、ロ烏戦争)を単純に理解することも賢明ではない。ロ烏戦争がなぜ起きたのか――。これをいま日本のメディアが喧伝する「ロシアだけの問題」――しかも独裁者であり専制主義国家だから――と理解するのであれば、次の戦争の主役となりかねない危険性を孕む。単純な思考をする国は利用されやすいからだ。
そこで本稿ではロ烏戦争が起きた原因を、日本の一般的な理解と違う角度――つまり中国の視点――から考察してみたいと思う。
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