北京冬季オリンピックの閉幕後の国際情勢はどうなるのか。最初に触れなければならないのはウクライナ危機の行方だろう。焦点は、2014年のロシアによるウクライナ侵攻が再現されるのか否か、だ。
興味深いのは2014年当時と比べ、今回、ウクライナ問題に対する中国の態度が大きく変化している点だ。
前回の危機では、その翌年の1月21日、李克強総理がスイスのダボスでウクライナのポロシェンコ大統領と会見し、「中国は常にウクライナの国家主権、独立、領土保全を尊重する」と明確に打ち出している。自国と関係の薄い問題からは距離を置こうとする中国にしては珍しく、対米協調の顕著なサインとも考えられた。
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