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第198回 番外編2、今年の暗号通貨の相場予想、ビットコイン買いに動く富裕層
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▼今回の記事
リクエストが多いので、今回も引き続き番外編の2として、特にビットコインを中心とした暗号通貨の全体的な動きと、ビットコインキャッシュ、ならびにリップルの今年の相場予想を掲載する。
▼ビットコインの全体的なトレンド
それでは早速、ビットコインの相場を巡るさまざまなトレンドを紹介する。下げ相場は終わり、比較的に早い時期に上昇を開始しそうだ。
ビットコインの低い相場は続いている。ビットコインは過去90日間で価値の20%以上を失っており、このトレンドがすぐに変わるようには見えない。現在は500万円以下で取引されている。現在のトレンドが続けば、過去30日間で新記録の安値をつける可能性が示唆されている。
この大幅な売りは、「米連銀(FDA)」が「連邦公開市場委員会(FOMC)」の議事録を発表し、金融政策を引き締める必要があると宣言したことが引き金となっている。この発表を機に株式相場も大きく下落した。最近はビットコインの相場は株式と連動しているので、株の下落を反映した展開になった。
●レイ・ダリオの発言、ドル資産の価値低下
しかしながら、現在の低い相場が早晩終わり、新たな上昇の可能性を示唆する情報が次第に多くなっている。そのひとつは、超富裕層の発言だ。
世界最大のヘッジファンド、「ブリッジウォーター・アソシエーツ」の創業者、レイ・ダリオは、最近これからの相場展開を示唆する発言をして注目されている。そのひとつは、アメリカの国力の低下がドルの価値の低下を招いているとする指摘だ。
ダリオは、いまアメリカの実質金利がマイナスの状態で国が紙幣を印刷しているので、市場にキャッシュがあぶれ、インフレ懸念も高まっているという。これは、世界の基軸通貨であるドルの購買力の低下と、ドル建て資産の減価を意味する。ドル建て債券を保持する各国の投資家にとっても弊害であり、米国の国力の弱体を反映していると見ている。
そして、これに100年に一度しかおこらないパンデミックや洪水、干ばつといった自然災害も相次ぎ、アメリカの国政へのリスクが拡大しているという。国内の秩序を保つシステムもうまく機能していない。歴史をふりかえると、こうした問題に直面する国家は内戦や戦争に突入するのが常だ、いまアメリカは内戦や戦争の段階にまでは達していないが、その前の財政のリスク、政治的リスク、社会的リスクに直面している最中だという。
一方中国は、歳入は歳出を上回り、教育水準や生産性も向上しているとしている。国内の社会秩序も落ち着いており、紛争も少ない。社会主義が資本主義よりも優れているというつもりはないものの、アメリカの民主主義が試練に直面していることは確かだとしている。
●資産を守るためのカギはビットコイン
そしてレイ・ダリオは、このようなドル建て資産の価値低下のリスクを回避して、資産の価値を保持するカギこそビットコインの保有であるとしている。ダリオは、投資家がポートフォリオの1~2%をビットコインに投資することを推奨している。
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